アジア諸国の行政官と楽しく文化交流

アジア諸国の行政官と楽しく文化交流

 2月15日に今年度第2回目となる県主催幕張アジアアカデミー事業『アジア総合学科』が私立市原中央高等学校で開催された。県内高校生の国際意識の醸成を目的とし、(独)日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所と合同で平成13年度から行われているもので、同研究所開発スクールで研修中のアジア各国の行政官が、県内の高校で自国の文化等について英語で授業を行う。
『世界を学ぼう』をテーマに同高校英語コースの1年生16名とモンゴル国、ラオス人民民主共和国、タイ王国、ネパール連邦民主共和国からの講師4名が4つのグループに分かれ、プレゼンテーションを前提としたワークショップを中心に交流を行った。
 各グループで講師がそれぞれ、自国の風景や食べ物の写真、地図、民族衣装などを見せながら自国について紹介。生徒たちは熱心に耳を傾け、質問をしながらメモを取った。次にそれらを絵に描いたり写真を切り貼りしたり、説明を加えたりしてポスターにまとめ上げた。プレゼンテーションでは生徒が一人ずつ、ポスターの前で英語で発表。国旗の色とシンボルの意味を説明した後、それぞれの文化の特徴について述べた。
 ネパールの紹介の中では、国技であるカバディのルールについて、モンゴルでは朝青龍のおかげで相撲の人気が高まってきていることやラオスのある地域では蛇が食されていることなどについて触れた。「タイでは日曜日は赤、月曜日は黄、火曜日は桃色のように曜日ごとに色が決まっている」との発表に他のグループから驚きの声が上がった。
 タイの経済社会開発局勤務の女性講師は「生徒たちが積極的に他国の文化を知ろうという姿勢が見られてよかった」と話した。「エキサイティングな授業だった」、「発表は緊張したが、とても楽しかった」と生徒たち。勢いよく英語が飛び交い、笑い声のあふれる活気に満ちた授業だった。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1.  市原市は市制施行60周年を記念し、『エンジン01(ゼロワン)in市原』を2024年1月26日(金)~28日(日)に開催する。先月8月25日…
  2.  マザー牧場(富津市)では、ひと足早く秋先取りの絶景が登場。まきばエリア 『花の大斜面・東』にて、 2年目となる『コキア』が9月上旬より紅葉…
  3.  心ない行動や言葉が、人を追い詰め事件になるケースも多い昨今。この本『慈雨』の筆者・大木太枝(たえ)さんも、20数年前、愛する家族が他人の中…
  4.  9月30日(土)・10月1日(日)の2日間、上総更級公園や上総大路などで、『上総いちはら国府祭り』が4年ぶりに開催される(主催:上総いちは…
  5.  絵本作家の五味太郎さんが書いた本に『じょうぶな頭とかしこい体になるために』という本があります。「何をしたいか自分でもよくわからないんだ」と…
  6.  今回から前後編で、世界に名を轟かせた黒澤明監督に関するお話です。黒澤明:1910年(明治43年)3月23日生~1998年(平成10年)9月…
  7.  牛久石名坂1号墳跡は、市原市のほぼ中央に位置し、国道が縦横に走る養老川中域の標高37メートルの河岸段丘上にあります。周囲には大小の古墳が9…
  8.  8月21日から23日の3日間、野田市にある江崎グリコ株式会社の工場見学施設『グリコピアCHIBA』にて、小学生とその家族を対象としたワーク…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  9月30日(土)・10月1日(日)の2日間、上総更級公園や上総大路などで、『上総いちはら国府祭り』が4年ぶりに開催される(主催:上総いちは…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る