防災、防犯を自らの手で担い、景観を守るために活動

 市原市青葉台団地入り口にある葎堰(むぐらぜき)が、ボランティアである『スーパーおじいちゃん』こと伊地知(いじち)博さん(73)と地元有志の方、そして市原市の連携により美しい景観に生まれ変わった。「昨年の台風26号で葎堰周辺は冠水、浸水被害にあった。水草が水門に詰まったことが原因。市原市に整備を要請するとともに、町会でもできることは協力して整備した」と話すのは、青葉台1丁目町会長の森川浩志郎さん(69)。
 市との連携に尽力した町会顧問の田中達郎さん(65)も、「堰の広さは約2万8千平方メートルと小学校の運動場2つ分。その堰上段部の雑草や雑木除去、家電を含む不法投棄物撤去などを昨12月から断続的に実施。今ではウオーキング中の方から綺麗になったととても褒めて貰える」と続ける。その功績に多大な貢献をもたらした伊地知さんは、「作業は毎日続けた。大変だったのは数メートルもある太い大木を切り倒すのに、どちらに倒れるか不安だったりしたこと。でも、大変だからこそやりがいがあった」と語る。
「防災、防犯、景観など多方面から見て意義のある活動です。堰の整備は進行中。コイやカメなど生物を大事にしながら、子どもが遊べる広場にしていけたら」と続ける森川さんは、町内の誇れる場所を嬉しそうに眺めた。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1.  市原市は市制施行60周年を記念し、『エンジン01(ゼロワン)in市原』を2024年1月26日(金)~28日(日)に開催する。先月8月25日…
  2.  マザー牧場(富津市)では、ひと足早く秋先取りの絶景が登場。まきばエリア 『花の大斜面・東』にて、 2年目となる『コキア』が9月上旬より紅葉…
  3.  心ない行動や言葉が、人を追い詰め事件になるケースも多い昨今。この本『慈雨』の筆者・大木太枝(たえ)さんも、20数年前、愛する家族が他人の中…
  4.  9月30日(土)・10月1日(日)の2日間、上総更級公園や上総大路などで、『上総いちはら国府祭り』が4年ぶりに開催される(主催:上総いちは…
  5.  絵本作家の五味太郎さんが書いた本に『じょうぶな頭とかしこい体になるために』という本があります。「何をしたいか自分でもよくわからないんだ」と…
  6.  今回から前後編で、世界に名を轟かせた黒澤明監督に関するお話です。黒澤明:1910年(明治43年)3月23日生~1998年(平成10年)9月…
  7.  牛久石名坂1号墳跡は、市原市のほぼ中央に位置し、国道が縦横に走る養老川中域の標高37メートルの河岸段丘上にあります。周囲には大小の古墳が9…
  8.  8月21日から23日の3日間、野田市にある江崎グリコ株式会社の工場見学施設『グリコピアCHIBA』にて、小学生とその家族を対象としたワーク…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  9月30日(土)・10月1日(日)の2日間、上総更級公園や上総大路などで、『上総いちはら国府祭り』が4年ぶりに開催される(主催:上総いちは…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る