『森のめぐみ千葉』~県内シイタケ農家再起~

東日本大震災に伴う原発事故による放射能汚染。風評被害で打撃を受けた県内のシイタケ生産者らが、国や東電、県内スーパーなどと交渉、販路を開拓するために農事組合法人『森のめぐみ千葉』を設立。震災後、県産原木シイタケの一部から基準値100ベクレル/kg(震災前は370)を超えるセシウムが検出され、県内9市で出荷停止に。
だが、昨年春の検査結果では基準値を下回る地域が増え、市原市の原木シイタケも昨年11月の県の検査では16ベクレル/kgという低い数値。これらの状況を踏まえ、また、法人として何度も交渉を重ねた結果、県内の二つのスーパーと契約が成立。『森のめぐみ千葉』ブランドの乾燥しいたけが店頭に並ぶことに。
「国の厳しい基準値をクリアしたことで、無農薬栽培の原木しいたけを評価してもらえ、購入の選択権は消費者にあるということを理解してもらえてよかった。組織を作って意見を言った甲斐がある。里山の文化と産業を復興させるために直接被害を受けた人々だけでなく、みんなで考えるべき問題」と代表理事の 今秋からは地元の原木を使った生シイタケの出荷も考えている。

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