シャクアマミガサタケ赤いクマにはご用心!

 4月に『アミガサタケは美味しいよ~♪』という話を書きました。が、今回はその仲間にアブナイ奴がいるのでご紹介しますね。
 その名はシャグマアミガサタケ(赭熊網傘茸)、見ての通り赤土色のグニャグニャしたキノコで、春から初夏にかけて針葉樹の根元に生えます。典型的なものはキノコらしい形をしていますが、一見キクラゲのような形になっていることもあります。アミガサタケのような規則的な網模様ではなく脳ミソのような模様ですが、全体の質感はだいたい似ています。まあ、一目見ただけでコイツはただ者じゃないな!という感じがしますよね。県内では自然度の高い山の尾根などで時々見かけます。
 さてこのキノコ、腹痛、嘔吐、けいれん、重症の場合は死亡例もあり、発ガン性まであるという猛毒キノコです。が、なんとフィンランドでは食用で、缶詰まで出ています。毒成分は沸点が水より低いため煮沸したり乾燥してから茹でこぼしたりして、毒抜きしてから食べているようです。でも注意しなくてはいけないのはその際の湯気などを吸っても中毒を起こすこと。なんという狂暴さでしょう!
 ネットでは毒抜きの方法がかなり詳しく書かれているので「やってみよう!」と思う人もいるかもしれません。でもフグも食べられますが調理には資格が必要で、家庭ではフグ刺しは作りませんよね。このキノコは缶詰でさえ毒抜きをしないとそのままでは食べられないとか。
 毒キノコは毒キノコ、生半可な知識で面白半分に食べないようにしたいものです。また食用のアミガサタケも生食すると中毒するらしいので、しっかり加熱してから食べるようにしてくださいね。

(ナチュラリストネット/加藤恵美子)

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