いちはらふるさと点描 ~小湊鐡道 キハ40~

 最近、市原市内の小湊鐡道沿線で、白と緑色の気動車が走っているのをご存じでしょうか。
 この車両は、キハ40といい、小湊鐡道が2020年にJR東日本から福島県の只見線で運用されていた車両を譲り受けたものです。キハ40は国鉄が1977(昭和52)年~1982(昭和57)年に新造した気動車で、全国津々浦々で活躍をし続けました。
 白地に濃淡2色のグリーンの塗装は東北地域本社色と呼ばれており、JR只見線を走ったままの姿が房総半島の豊かな田園風景の中で再現されています。
 小湊鐵道の路線では2017(平成29)年に22施設が国の登録有形文化財に登録されています。市原市の小湊鐡道の沿線では、そうした文化財とレトロな車両とが生み出す旅情あふれる懐かしい鉄道の原風景を見ることができ、沿線には多くの鉄道ファンが集まります。
 ちなみに、車両記号「キハ」のキは、気動車(きどうしゃ)の「き」で、ハは、普通車(イロハの「ハ」)を意味しています。
(市原市写真連盟 サイクルフォト 黒須武士)

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