素朴な風合いを活かした 志げばあちゃんの草カゴ

 日本全国の日当たりの良い野原や河川敷などに群生する茅萱。銀白色の穂が風にそよぐ姿は美しく印象的だが、雑草として刈り取られるのが現状。この茅萱を編んでみようと思ったのが市原市松崎に住む山越志げさん83歳。「15年くらい前ですが、茅萱を刈って燃やしてしまうのがもったいない、何かに利用できないかと思ったのが作品作りのきっかけでした。最初は草でカゴを作る本を見ましたが、その後は自分で色々考えてやってきました」
 凝り性だという性格から、茅萱を使った小物入れや帽子を作るのに夢中になり、作っては人にプレゼントしてきた。それが数年前、身内が相次いで亡くなった時期があり、何事にもやる気が出ず、作品作りも中断してしまった。心配した娘の通江さんがフリマや地域のイベントに作品を持っていったところ買ってくれる人がいた。「今まで作品を売るということがなかったので、自分の作った作品を喜んで買ってくれる人がいると知り、またやる気が出てきました」 
 茅萱は10月頃に刈り取ったものは緑色で香りが良いが、2、3年経つと白っぽくなる。一方11月後半になり赤く色づいたものは、いつまでも色味が抜けないという。山越さんはそれぞれの茅萱の色に合わせて編み込む際に使う糸の色を変えることにしているという。
 娘さん夫婦の協力もあり、毎月第2日曜日、いすみ市で行われる『いすみライフマーケットinちまち』では作品作りを実演販売。現在、山越さんの作品は、いすみ市大原駅近くのギャラリー『北土舎』で見ることができる。

問合せ 岩渕光彦さん
TEL 090・4621・6283

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