いちはらアート×ミックスに行こう! サプライズ編
- 2014/4/4
- 市原版
3月21日(祝)、いよいよ『中房総国際芸術祭 いちはらアート×ミックス』が始まりました。感動、癒し、出会い、そして楽しいひとときを与えてくれる一大イベント。開催初日、各地の会場からのレポートをお届けします。
来場者から「ビックリ!驚き!!」と反響が大きかったIAAES(旧里見小)の作品4点をご紹介する。
まずは、豊福亮さんの『美術室』。教室がシャンデリアの煌めく宮殿のような空間に。壁や天井が立派な額縁に入った絵画で埋め尽くされている。絵画は美術史家・ゴンブリッチ著『美術の物語』を参考に模写された。
次に、栗林隆さんの『プリンシパル オフィス』。なんと校長室をまるごと凍らせた。室内はマイナス27度近く、入室時3分以内に退出をと注意を受けるが、体験したことのない寒さに撮影後、すぐ出てしまった。昨年廃校となった校長室の空間を凍らせることで、時の流れを止め形跡を留めようという試み。
室内に入り作品と対峙していると、何とも表現のしようがない気持ちにさせられるホアン・スーチェさんの『シンセティックワールドの再生2014』。天井から吊り下げられた作品、床にイソギンチャクの触手のように動くオブジェ。刻々と変化する光の色と不思議な音に絡め取られるような空間だ。
4つ目の作品は、滝沢達史さんの『おかしな教室』。かつて、お菓子は「学校に持っていっちゃダメ」なものだった。だから廃校となった今、子どもたちの大好きなお菓子でいっぱいにしちゃおうというメルヘンチックな作品。教室中央にあるパインキャンディ製のシャンデリアには、アート×ミックスのラッピング列車が走る仕掛けもあり目を引かれる。
上総牛久駅から上総大久保駅までの小湊鉄道が舞台となる広域タイプの作品、指輪ホテルの『あんなに愛しあったのに~中房総小湊鐵道篇』。
上総牛久駅から列車に乗り込むと…、不気味なメイク、人形のような無表情、奇妙な動きをする奇抜な制服に身を包んだ登場人物たち。外した音程に心が乱される生演奏。いつのまにか指輪ホテルワールドに引きずり込まれてしまう。車内だけでなく、ホームや車外に出ての演技や、地元の皆さんのエキストラ出演などで展開する新たな風景。アッという間に1時間の上演が終了。お馴染みの小湊鉄道や景色が一転して、異次元の世界に連れ去られたような気持ちになる。こんな体験、滅多にできない。是非、ご乗車あれ!
毎週土・日曜、祝日11時45分から上総牛久駅で乗車受付開始、12時39分開演、上総牛久駅発車。13時40分終演予定、上総大久保駅着。14時10分上総牛久駅着予定。※本公演は観劇チケットの他に作品鑑賞パスポートと当日有効な交通周遊パスポートが必要。
いちはらアート×ミックスに関する詳細情報は公式ウェブサイトでチェック。
https://ichihara-artmix.jp/
お問い合せ/いちはらアート×ミックス実行委員会
TEL 0436-50-1160