寄稿 市原市俳句協会創立五〇周年記念大会開催
- 2014/5/16
- 市原版
市原市俳句協会は今年設立五〇周年を迎えた。四月二六日、五井会館大ホールに約七〇名の会員が参加して記念大会を開催、来賓に佐久間市長、小出議長、関本文団連副会長、逸見歌人会長を迎えて盛況裡に行われた。
午前の式典では、長年俳句協会の運営に貢献された安澤善三郎前会長を初めとする方々の功労者表彰が行われた。これに続き、前もって行われた兼題の部の市長賞と議長賞受賞者に対し、それぞれ佐久間市長と小出議長より受賞者に賞状とトロフィーが贈られた。
午後には俳句協会の前身である市原市俳句同好会の初期の会員であった姉崎の井口薬局の井口昌樹氏から、俳句同好会草創期の様子などについて講演が行われた。続いて恒例の春季俳句大会は特別選者に(社)日本連句協会長で春燈同人の臼杵游児先生をお招きして開催され、今回も事前投句の兼題部門と当日投句の席題部門の二部制で実施された。受賞者は次の通り。
【兼題の部・題「市」「鶯」】
市長賞 白鳥紅星子
〈野焼して皆原人の貌となる〉
市俳句協会賞 西澤照雄
〈うぐひすや上り框で済む話〉
市議会議長賞 大内田芳乃
〈春雷や足早に観し原爆図〉
市教育長賞 松本正子
〈風光る原に立つ牛座る牛〉
【席題の部・題「春日傘」・「葱坊主」】
市長賞 内田聡子
〈ほめ上手の風が撫で行く葱坊主〉
市俳句協会賞 中村翔
〈春日傘たたみて空の広さかな〉
市議会議長賞 山崎節子
〈村ひとつ朝日が包み葱坊主〉
市教育長賞 重田忠雄
〈軍艦なき軍港黒い春日傘〉