日本の伝統和楽器・和太鼓で美と健康をつかむ

『市原山火太鼓』で体験が可能

 市原市を拠点に幅広く活動するサークル『市原山火太鼓』が今年で14周年を迎えた。サークル代表の根本けい子さんは、「設立当初は市内で和太鼓をやっているサークルがほとんどなく、地域でやっている地元団体は多くの人を受け入れる体制では活動していなかった」と話す。現在のメンバーは15名だが、かつては60名以上が在籍したこともある人気サークルだ。サークルの目的は、美と健康を追求しながらストレス解消をすること。練習に励んで自らの楽しみを増やし、ボランティア活動として地域のあちこちで和太鼓を披露しながら周囲にも元気を広げていこうと努力している。
「最初は私の家族で始めたのですが、和太鼓の経験は全くありませんでした。色々辛いことが重なっていた時期、元旦に九十九里海岸へ日の出を見に行ったんです。そこで子どもたちが雪のちらつく中、身体から湯気を立たせながら必死で太鼓を叩いている姿を見て感銘を受けたんです」と続ける根本さん。子どもたちから刺激を受けた和太鼓を、自分も出来るかもしれないと一念発起、サークルを立ち上げた。しかし、技術の習得には時間がかかる。都内や埼玉県まで足を伸ばし、プロの演技を見て研究。家でも和太鼓の演奏をしているビデオを見てまた研究。独自の研究が実を結ぶかのように、在籍メンバーは増加した。
 元々身体を動かすことが大好きだった根本さん。自宅でできる体力作りは行っていたが、「和太鼓は全身を使って動くので、初めての方は控えめにやらないと次の日が大変です」と笑う。同サークルは、毎週火曜日に千種中学校武道館、毎週金曜日に八幡東中学校でそれぞれ2時間無料体験レッスンができる。和太鼓を打つ楽しさに駆られて、ついつい時間一杯続けてしまう人は多いが要注意だ。「練習に何度も参加すると自然と体力がつきます。和太鼓も3人で運ぶ大きいものから、小さいけれど重さがあるものまで様々です。準備や後片付けだけでも結構運動になる!」のだとか。和太鼓の基本は打ち方がしっかりとできなければならないので、初めは打ち込みをして手首を強くする。きちんと叩けるようになれば、曲ごとに分かれたり全員で演奏したりと比較的自由に練習することが可能だ。
曲の振り付けも根本さん自身で行っていて、1曲を作るのに3カ月から半年をかける。「どうやったら格好良くなるか、ここの振り付けはどうしようなど悩むこともあるけれど、それさえも楽しい」と言い、たとえ辛いことがあったとしても「出演の依頼がくると気持ちが切り替わります。しっかりとした演技を見せて元気になってもらいたいし、楽しかったと言ってもらえるのが一番うれしいんです」と強く語る。今までに、結婚式や会社の式典イベントで演奏したり、幼稚園から高校まで幅広い子どもたちに和太鼓を教えてきた。地区祭りや老人ホーム慰問では多くの歓声を浴びた。
「14年の中で一番楽しかった思い出は、10周年記念にハワイで公演をしたこと」と話す根本さんは本当に楽しそうだ。旅行会社の企画イベントの一環として4泊6日でハワイを訪れた『市原山火太鼓』は、常夏の地で何回も何回も和太鼓を叩き続けた。「海外のお客さんは日本の方よりもさらにノリがいいので、すごく乗ってくれるんです。夜はお酒も入ってさらにヒートアップ、私たちもアドレナリンが大放出でした。興奮したお客さんに肩を叩かれたり、今まで味わったことのないほど大きな声援でした」と懐かしそうだ。
 今後も、サークルのモットーは変わらない。練習日が待ち遠しくなるほど太鼓を楽しみ、覚えたものを披露して観客にも元気を与えたい。「人生と同じように、『市原山火太鼓』は辛いことも楽しいことも色んな事を乗り越えてきました。今、メンバーが減少するという問題に直面していますが、これも新たなハードルです。14年目からの振り出しだと思って、また一歩踏み出したいです」と根本さんは前向きだ。落ち込むこともあるけれど、和太鼓はきっとみんなを元気にしてくれる。
 同サークルは老若男女関わらずメンバーを募集中。音楽・芸術・スポーツなど様々な要素を持ち、リズム感や技術はもちろん体力・礼儀・思いやりも身に付く和太鼓。まずは体験してみてはいかがだろうか。 (松丸)

問合せ 根本さん 
TEL 090・4712・2363
ichihara-yamabidaiko@view.ocn.ne.jp

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