絶品イチジク煮味の秘密はコレ

 姉崎台でイチジク農家を営む相川敏子さんが教える、有秋公民館主催事業『市原の郷土料理』が開かれた。参加者男女12名を手伝ったのは相川さんの知人の大島さんと篠塚さん。10月4日午後、はじめに千葉の味、祭りずしの椿の花と四海巻きを作った。
 「初めて作る」と楽しそうに挑戦していたのは山口県から転入してきたばかりという30代女性や市原在住36年という女性。地元出身の60代男性は「昔、祭りずしは冠婚葬祭のときに必ず出た。各家に決まった作り方があったなあ。葬儀のときに赤い具を使わないなど気を使っていた」と懐かしんでいた。巻き終わり、待ちきれない参加者が試しに切ると周囲から「わあ、きれい」と歓声があがった。
 続いて毎年11月に姉崎で開く門前市の大人気商品、相川さんの家に伝わるイチジクのしょう油煮を作った。作り方は以下の通り。鍋でイチジクを湯がく(硬い秋物は耳たぶほど柔らかくなるまで水煮)。砂糖約100グラム、蜂蜜大さじ1、レモン4分の1、必要なら煮汁を少し加え約20分煮る。一度冷まして、しょう油大さじ1を加え汁が無くなるまで再び火を入れる。「2、3日天日干しにすると味が濃厚になる」そうだ。
 イチジクの収穫期は8月から11月まで。「水はけがよくアルカリ性の腐葉土に近い柔らかな土が糖度の高いイチジクを実らせる」とのこと。甘い香りが漂う調理室で「完熟イチジクの生の味も知ってほしい」とお土産が手渡されると参加者は嬉しそうに受け取っていた。

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