自分のスキルを活かし、人との関係をステキに編んでいきたい

がま口作家・作り方講師 星野美和子さん

 がま口というと、昔ながらの、おばあちゃんのお財布を思い浮かべる方が多いのでは。でも、ここ数年、がま口は財布としてだけでなく、ポーチやケース、バッグやリュックなどサイズや形も様々なものが登場している。もちろん、お馴染みの丸くてコロンとした小銭入れもあるが、そもそもが、がま口とは口金のついた袋物の総称といわれ、意外にもヨーロッパ生まれで、貴婦人が舞踏会の時に携えたバッグだったとか。 
 「口が大きく開くので物が出し入れしやすい。中も見やすい。片手で開け閉めできる手軽さと収納力がある」と、若い世代からシニアまでと幅広い年齢層の女性の間でブームになっており、化粧ポーチや裁縫道具入れにしたり、ペンケースやキーケース、印鑑ケースやスマホケース、メガネケース、カード入れ等々にと、アイディア次第で色々な使い方ができるのも人気の理由。
 がま口作家であり、「作り方講師」でもある市原市在住の星野美和子さん(57)は教職に就いていたが、52歳で退職。管理職へとの声もあったが、「辞める前年に東日本大震災が発生し、当時、自宅は市内の別の場所にありましたが、もらい火で自宅が全焼。その時に色々とお世話になったり助けられたこともあって、震災後、8度に渡り被災地へボランティア活動に行きました。そして、いつ何が起こるか分からない。自分のやってみたいことに挑戦してみたいと思いました。親の介護も考えなくてはならない年だし、かといって親の介護で退職というのはイヤでした。だから、教えてきた生徒が卒業する年に教師生活にピリオドを打とうと決めたのです」と語る。
 3年前に日本で初めて、がま口の作り方の通信講座を開講した。何の世界でもそうだが、作家としての資質と教える能力とは別物。でも、星野さんは「私は29年間、教職に就いていたので、教えることにかけては専門家だし、小学生低学年の子どもを教えることが多かったので、難しい言葉を並べて話したりしない。わかりやすく教えることに自信があります。私が本格的にがま口制作に打ち込んでいた頃、本を見ても作れない人が多く、専門の教室もほとんどなかったので、最初は対面の教室を都心部と自宅に、そして教室に通うことができない人のために通信教育を始めました」とのこと。
 始めてみたところ、やはり通信教育の受講生の方が多かった。『全日本趣味起業養成講座』及び、同『コンサルタント養成講座』を受講、修了し認定コンサルタントとして活動する星野さんは教えるだけにとどまらず、趣味で起業したいと願う人のサポートやハンドメイド作家の意識改革を促したいと考えている。
 「まず、趣味起業養成講座を受講して良かったと思えたのは、同じように趣味や特技で起業している大勢の仲間と出会えたこと。同時に、自分の良さや特技に気づかされ自信が持てるようになったこと。自分の思うビジネススタイルで飛躍的な効果を上げられたことですね。在職中からハンドメイドに関心が高かった私は、単なる趣味程度から講師の資格取得までと、たくさんのジャンルの手芸の経験を積んできました」。篆刻、クイリング、カリグラフィー、ビーズアクセサリー、パッチワーク上級、魔法の1本針インストラクター、手編み講師…これら習得した技術が活かされるのも、がま口制作の魅力だと話す。
 星野さんのブランド名、AmuAmuについて、「編むという言葉は、自分の生き方に欠かすことのできない言葉。人と人との関係も編むとか紡ぐなのだと思っている。今までやってきた趣味の手作りは、編むが中心だった。私は、がま口を作りながら、自分のスキルを織り込み編み込み活かしたい。そして、がま口を作ることで人との関係をステキに編んでいきたい。この編むを2つ重ねてAmuAmuとしました」と語る。常にステップアップを目指す星野さんの活躍に期待したい。

問合せ 星野さんブログ
http://ameblo.jp/kuma35656/

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