市美展は体験型美術館

 「高校生や難病を患う若者、白寿や卒寿を目指す高齢の作家たちなど15歳から94歳までの作品があります」と多様性を大切にした展覧会を運営するのは市原市美術会第4代会長の飯高和子さん(79)。
 昨年10月28日から11月3日、五井会館4階ホールにて同会主催『55回記念市原市美術展覧会|学びあい育み続けて55年未来を紡ぐふるさと文化美術展』が開催された。展示されたのは、日本画・水墨、洋画、書、彫刻・工芸の作品271点。最高賞の市原美術大賞は西敏嘉さんの油彩『阿弥陀堂門扉』、市原美術準大賞は中山正彦さん、遠藤悦子さん、水野てるみさん。
 会場は出品、鑑賞、体験と文化芸術との出会いを体感できる美術館。来場した歌人佐倉東雄さんがワークショップの墨流しで色紙を作っていると、書道家の飯高さんはすぐに筆を執り、佐倉さんの詠んだ短歌を色紙に書いて「今日あなたが生きた証よ」と共同制作。来場者は、ちぎり絵体験コーナー、山本富彦さんによる竹ひご作りの実演も楽しんでいた。
 飯高さんは「例年、サンプラザでの授賞式も感動的です。もう少し大きい作品を展示できる会場で芸術の感動体験の場を発展させたい」と今後の夢を語った。高校生出品無料。団体奨励賞は県立市原高校だった。

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