待ち遠しい春はどこに!?睦沢町を歩いて散策 健幸ウオーク

 2月19日(日)、睦沢町主催で開催された『平成28年度むつざわ健幸ウオーク』には町内外から243名が参加した。コースは自分のペースで歩く『春を発見3km・5kmウオーク』と、睦沢町立歴史民俗資料館の館長である久野一郎さんと巡る『歴史散策3kmウオーク』。気持ちが良い快晴だったものの強い横風が吹く中、参加者達には千葉県ウオーキング協会の藤原國次(くにつぐ)さんによる、「ウオーキングはスポーツです。寒い、早く行きたいという思いから人は歩く時に猫背になりがちです。正しく美しい姿勢を目指しましょう」というアドバイスがされた。

 10時にスタートした『歴史散策3kmウオーク』には22名が参加、約1時間をかけて10個のポイントを回る。集合場所でもあった町役場の駐車場から、まずはすぐ裏手にある古宿橋(ふるじゅくばし)が1つ目のポイント。「5年前から小・中学生がサケの放流をしています。サケは銚子が南限と言われてきましたが、近年の結果ではそれが更新されることになるでしょう。この橋から見える、川岸に咲く桜も絶景です。春になったら見に来てください」と久野さんは惜しみなく情報を披露。少しでも聞き逃すまいと、参加者たちは小さな輪になって耳を澄ませた。

 また、古宿橋から振り返ると見えるのが2つ目のポイントである浅間山(せんげんやま)1号墳。鬱蒼と茂る竹やぶからは想像できないが、その中には古墳群があることが発見されている。「発見された頃には歴史民俗資料館はまだなかったので、今でも当時の資料は県の博物館である房総のむらで所蔵されているんですよ。それを聞くと、古墳の傍まで行ってみたいのが人情ですよね」という久野さんの声に、参加者は大きく頷くが、この日は時間の都合で断念。

 先へ進むと見えてくるのが、睦沢村立土睦小学校上之郷分校跡地と町立中央公民館である。「私、ここに通ったことがあるんです」という過去を知る貴重な人材に、「ここのロータリーはいつからあるんですか?数日後で構いません、資料館へ来て話を聞かせてくださいよ」と頼む久野さん。公民館の屋上に太陽を反射して光る口径30㎝の巨大天体望遠鏡を見上げながら進むと、歴史民俗資料館がある。1階展示スペースを自由に眺める参加者たち。昔の生活を道具や人形を用いてリアルに再現している同館では、「懐かしいですね。石臼なんて白菜をつける時によく使いましたよ。庭に置いてあったけれど、今は誰も持っていないですね。まるでタイムスリップしたみたいで、つい長居しちゃうかも」と語る女性もいた。いすみ市から参加した男性は、「ここは何でもあるね」と満足そうに展示品を眺めた。資料館をあとにすると、目指すは500mほど離れた諏訪神社。途中、神社のある山を指差した久野さんは、「あれらは大多喜の方から連なる丘陵の最後の部分です。九十九里平野までいくと山は一切ありません。房総丘陵の最北端が睦沢町であり、10mほどの高さの山が連なる地域は日本でも珍しいでしょう」と豆知識を披露。そして、諏訪神社にあるのは睦沢町指定天然記念物の大樟(おおくす)の木。根周り12m、樹高23mの巨木を見上げて参加者達も感嘆の声を上げる。この木は南総里見八犬伝に登場する樟の木のモデルにもなっているとか。

 その後、虫塚やかねてより睦沢町民の生活道路となっている川田橋、川沿いの桜並木道を抜け、一行は町役場へ。「歩きながら文化財を見て回るのはいいことです。車に乗ってしまえば移動は簡単ですが、人々の暮らしのあとや知恵などを見落としてしまいます。さりげないものを見ることが必要なのです」と久野さんの言葉に、「楽しかったです。本当に住んでいても知らないことは多いですね。足元に実はお宝が埋まっているかもしれないな」、「みんな同じスピードで歩けて良かったです。来年もまた参加しようと思いました」、「名前も知らない人だけど、一緒に歩いて友達になりましたよ」と満足そうな感想が続々と聞けた。

 ゴール後は、町保健栄養推進員によるおいしいオニギリと減塩豚汁が参加者の身体を温めていた。春がくれば睦沢町のあちこちで綺麗な桜が咲き誇ることだろう。(松丸)

問合せ 睦沢町役場健康保険課
TEL 0475・44・2506

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