ついにデビュー 町歩きの達人

自分たちの住む地域を紹介するボランティアガイドを目指す国分寺公民館主催事業『町歩きの達人』(全10回)。6月にスタートし、11月の最終日に聴講者30人のうち10人がこれまで学んだ郷土史の知識を生かし、待望のガイドデビューを果たした。
 実際のガイドツアーに参加したのは一般から公募した20人。2班にわけたグループのうち、達人手作りの文化財マップを手に国分寺中央公園へ向かう班に同行した。国分寺通りに面した公園入口にある人物埴輪の複製の説明をした担当者は「出土した本物はこの2倍の大きさ。西広の山倉1号墳にあった。作られたのは埼玉の埴輪窯跡生出塚(おいねづか)古墳」と流暢に話した。
 国分尼寺跡、祇園原(ぎおんばら)貝塚、総檜作りの七重塔レプリカのある市役所ロビーと、「市原の宝」と胸を張る各所の担当ガイドの解説で歩き、七重塔礎石のある国分寺僧寺跡へ。同じ敷地に現存する江戸中期建造の真言宗豊山派上総国分寺の薬師堂(市原市指定有形文化財)では普段非公開の内部を見学。参加者は極彩色の厨子、龍や飛天の天井画を見上げ、歴史茶話を交えたガイドの語りを楽しんだ。さらに本堂に移動し、中国の二十四孝を主題に三代目波の伊八が彫った欄間も堪能できた。
 「思っていた半分も話せなかった」とこぼしたガイドもいたが、参加者は「楽しかった」と大満足。講座は3年目となり、ガイド同好会『天平の甍』も生まれた。すでに依頼があり国分寺を案内した人もいる。

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