地域の生きものを守る~トウキョウサンショウウオ放流会~【長南町】

5/29(月)、(公財)日本生態系協会が運営する「森の墓苑」(長南町市野々)にて、千葉県の最重要保護動物であるトウキョウサンショウウオの幼生100匹を、苑内にあるビオトープ池に放流しました。

 この池で毎年確認されていたトウキョウサンショウウオの産卵が昨年は確認できなかったため、新たに「トウキョウサンショウウオ保護プロジェクト」を開始。池や周囲の生息環境を整備してきたところ、今年の2月にクロワッサン型の卵のうを確認しました。それらの卵は、苑内で実習を行っているTCA東京ECO動物海洋専門学校(東京都江戸川区)の学生たちが、学校内で3か月間、ふ化から幼生へと育ててきました。

トウキョウサンショウウオ幼生

 当日29日は、墓苑近くにお住いの契約者5名に来場いただき、学生たち8名が管理棟内にて、墓苑で見られる動物やトウキョウサンショウウオについての説明をしたあと、全長4㎝ほどに育った100匹の幼生を元の池に放流しました。

 今後は、引き続き周辺の森の整備と外来種のアライグマ対策などを行い、トウキョウサンショウウオが安定して生息できる場所づくりを目指していきます。

※森の墓苑は、“50年後に自然の森づくり”を目標に、2016年に開苑した自然再生型のお墓です。2020年4月に環境教育等推進法に基づく「体験の機会の場」に、千葉県ではじめて認定されました。

 

問合せ:森の墓苑
Tel.0120・901・580

(文・写真提供:公益財団法人 日本生態系協会)

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】アブドゥルラーマン・アブダラ『最後の3人』(平三)  千葉県誕生150周年記念事業『百年後芸術祭~環境と欲望~内房…
  2.  市原湖畔美術館では、百年後芸術祭|内房総アートフェス|の一環として『ICHIHARA×ART×CONNECTIONS|交差する世界とわたし…
  3.  千葉県南房総市にある酪農のさとは日本酪農発祥の地で、江戸時代に八代将軍・徳川吉宗がインド産の白牛を飼育して、乳製品を作ったことで知られてい…
  4.  森や川に生息する動植物などを観察し、親子で自然を楽しみましょう!4月27日(土)、9月7日(土)、11月9日(土)の全3回に渡って行い、講…
  5.  いつの間にか春も盛り。寒いうちに庭木に寒肥(肥料)を与えておこうと思ったのに遅くなってしまいました。寒い時は庭仕事がどうしても億劫になって…
  6. 【写真】ケヤキ一枚板のカウンターと。左から鈴木さん、悦子さん、智明さん  大谷家具製作所は2011年11月に長南町長南に工…
  7. 『リーダーハーフェン』は1982年結成の男声合唱団で、42年間その歌声を響かせてきた。構成は、トップテノール・セカンドテノール・バリトン・…
  8.  多くの映画ファンを虜(とりこ)にした女優オードリー・ヘプバーンを、前半・後半と2回に分けて掲載します。ヘプバーンは今でも日本や欧米諸国で人…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】アブドゥルラーマン・アブダラ『最後の3人』(平三)  千葉県誕生150周年記念事業『百年後芸術祭~環境と欲望~内房…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る