素直な気持ちで歌詞をつづる

ピアノシンガー 3年6組ソラユメさん

 市原市在住の末吉さんは3歳の娘の子育てに奮闘しながら、時間の合間を縫ってはピアノの練習に励んでいる。「本格的にピアノシンガーとして活動を始めたのは昨年の8月なので、まだまだ技術的な面では追いつかないところもあります」と話す末吉さんは、2月下旬に市原市のyouホールで開催された『生涯学習フェスティバル』に参加した。「活動は、『3年6組ソラユメ』という名前で行っています。3年前、職業訓練校に通っていてクラスが6組だったんです。ドラマでよく3年B組とかありますよね。それにならって3年6組。単純ですよね」と笑う末吉さんは、空と夢を足した『ソラユメ』というネーミングセンスに似合う朗らかさを持ち合わせている。

 4歳の時からピアノを習い始めたものの、小学校3年時に一度辞めてしまった。成人してから再び音楽に触れた時には、自然と作曲・作詞を行うようになっていた。「まだオリジナルソングは少なく、一曲が完成するまでに長いと1カ月かかることもあります。歌詞は自分の感じたことしか書けないと思うので、まずは周囲に聞いてもらうのですが、自分をさらけ出すようで恥ずかしいです」というが、『ありがとう 旅立ちの歌 市原・高校生バージョン』や『雪は溶けないで』など末吉さんの率直な気持ちが表現されているのは魅力だろう。数年前に友人のために作成した『ディア フレンド』は結婚式で披露し、自作のCDもプレゼントしてとても喜んでもらえたとか。作詞をする時は、「卒業がテーマなら、まずは関連する単語を書きだします。それらをパズルのように組み合わせていく」という。

 自身の性格を「のんびりしている」と語る末吉さんだが、なによりチャレンジ精神が旺盛だ。今回の『生涯学習フェスティバル』への応募だけでなく、以前にフラワーアレンジメントを学んでいた際には、近くの小料理屋へ足を運び、作品を飾ってほしいと頼んだこともある。「何かをすると自分を試してみたくなるんです。目標を持っていたいというか」と控えめに話すその背中を、娘のさらちゃんも確かに見つめていることだろう。

 今は2人で一緒に歌いながら練習することも多く、音楽に興味を持つ娘の姿も末吉さんのやる気に繋がっているとか。歌詞と同様、ふわりと優しい声音がピアノの音に乗って響く。「私の曲は初めて聞く人がほとんどなのできちんと意味が伝わるような歌詞と、曲も覚えやすいメロディにしています。今後は色んなイベントに参加する機会が持てたらと思います。そして、私の曲を親子で歌ってもらえるようなことがあったら嬉しいです」と意気込みを見せた。

問合せ 末吉さん
0306sorayume@gmail.com

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1.  市原市は市制施行60周年を記念し、『エンジン01(ゼロワン)in市原』を2024年1月26日(金)~28日(日)に開催する。先月8月25日…
  2.  マザー牧場(富津市)では、ひと足早く秋先取りの絶景が登場。まきばエリア 『花の大斜面・東』にて、 2年目となる『コキア』が9月上旬より紅葉…
  3.  心ない行動や言葉が、人を追い詰め事件になるケースも多い昨今。この本『慈雨』の筆者・大木太枝(たえ)さんも、20数年前、愛する家族が他人の中…
  4.  9月30日(土)・10月1日(日)の2日間、上総更級公園や上総大路などで、『上総いちはら国府祭り』が4年ぶりに開催される(主催:上総いちは…
  5.  絵本作家の五味太郎さんが書いた本に『じょうぶな頭とかしこい体になるために』という本があります。「何をしたいか自分でもよくわからないんだ」と…
  6.  今回から前後編で、世界に名を轟かせた黒澤明監督に関するお話です。黒澤明:1910年(明治43年)3月23日生~1998年(平成10年)9月…
  7.  牛久石名坂1号墳跡は、市原市のほぼ中央に位置し、国道が縦横に走る養老川中域の標高37メートルの河岸段丘上にあります。周囲には大小の古墳が9…
  8.  8月21日から23日の3日間、野田市にある江崎グリコ株式会社の工場見学施設『グリコピアCHIBA』にて、小学生とその家族を対象としたワーク…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  9月30日(土)・10月1日(日)の2日間、上総更級公園や上総大路などで、『上総いちはら国府祭り』が4年ぶりに開催される(主催:上総いちは…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る