ふるさとビジター館

黒いネクタイの可愛い奴!!シジュウカラ

 春先になると家の周りから、時折「ツツピ、ツツピ、ツツピ」と通る声が聞こえる。シジュウカラのオスのさえずりです。テレビのアンテナや電線上から、ラブソングを響かせているのでしょう。
 体長14㎝ほど。一年を通して見られる留鳥です。黒い頭巾と白いほっぺたが印象的な可愛い野鳥で、背面の翼はグレー。「うなじ」がわずかに黄緑色、特徴的なのは喉からお腹の先までの「黒いネクタイ」で、識別点にもなります。太いネクタイがあるのはオス、細くお腹の途中までしかない短いネクタイがメスです。太いネクタイのオスほど、メスにもてるようです。
 シジュウカラは漢字では「四十雀」と書きます。由来には様々ありますが、雀の40倍ほどの虫を食べるからという説もあります。春から秋にかけては農作物や樹木につく虫を頻繁に探しては食べ、子育て中には、頻繁に巣箱に運ぶ様子が観察できます。ある文献によると、1年で12万匹の虫を食べるそうで、人間から見ると害虫を駆除してくれる鳥です。昔から「シジュウカラを捕まえると、飯櫃がしじゅう空になる」とダジャレを交え、大切に見守ってきた地域もあるようです。
 虫がいない冬には、樹木で越冬している昆虫の幼虫や卵を探して食べますが、好んで種子も食べます。ペットボトルにヒマワリの種を入れた簡易的な餌台を庭の木にぶら下げるだけでも、頻繁にやって来ます。シジュウカラは、基本的には木の穴に営巣しますが、適当な木の穴が見つからないと、郵便受けや伏せた植木鉢等の人工物の隙間にも営巣し、ヒトがかけた巣箱もよく利用します。スズメよりも身近な野鳥といえます。
 家の周りで、明るくさえずり、害虫をも退治してくれるシジュウカラ。巣箱や餌台を作って、自宅に呼んでみませんか!?きっとあなたの心を和ませてくれると思います。

(ナチュラリストネット/岡嘉弘)

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