書道で自分磨き

 多趣味な人である。一週間の予定は、はつらつ筋トレ体操、編み物、着付け、家庭菜園、ケーキ作りで埋まる。かつては登山、ソフトバレー、水泳も楽しんだ。「はじめたら10年は続けます。10年習わなければ少したしなんだとは言えませんから」とほほえむのは書道家の雅号花熊麗萠こと花熊市子さん(68)。
 徳島市出身。書道は小学校3年生から習い始めた。「ビュービューと冷たい風が吹く道を30分かけて歩き、週3回通いました。書き初めの時期になると練習を終えて自宅に着くと夜中近くでした」。中学、高校では書道部の部長。就職後、22歳で結婚し、山口県周南市へ。3人の子どもを育てるのに忙しく書道は中断した。
 市原市へ転入したのは38歳。基本を大切に美しい字、使える字を教えるという日本書学館の端正な文字に魅せられ40歳で入会。10年で教授の資格を取った。毎年、同団体の開く全国書道展に挑戦し、昨年、約1万人以上いる会員の中から、全国2位にあたる準大会賞を受賞した。作品は「条幅で中国の詩人張継の詩を書きました」と嬉しそうに見せる。
 第1・2・3金曜日、13時から大人対象にアネッサで、17時30分から子ども対象に泉台コミュニティホールで書道教室を開き、今も生徒を募集する傍ら、自分の練習に週の半分を費やす。今は定年退職した夫が家事を受け持つ。書道は「自分磨き。書いていると無心になれます」と一つの道を歩みつつ、趣味も同時進行。「好きなことだけやってきました。楽しいことばかり」と生き生きとした毎日を送る。生徒募集中。

問合せ 花熊さん
TEL 090・7803・8941

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】はにわ博物館展示室の姫塚埴輪        昨年8月、千葉県殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪(総数48点うち殿塚古墳30点、…
  2. 【写真】第1回ドリームコンサートにて。2部では会場とステージが一体に &…
  3. ◆一席 百歳を祝う米寿に喜寿ひ孫 白子町 佐川浩昭 ・敬老会市長の祝辞聞きとれず 大網白里市 渡辺光恵 &…
  4.  明けましておめでとうございます。2005年5月に「こでまりの夢」のコラムが始まって今年で20年になります。今回は第1回で掲載しました『か…
  5.  正月飾りの縁起物に赤い実のカラタチバナがある。これを探して冬の里山を散策した。数は少ないが一株見つかると近くに数株見つかった。11月頃か…
  6. 【写真】西本さん。大谷家具ギャラリー工芸館にて、展示作品と      大分県別府市在住の竹細工職人・西本有(たもつ)さんは、市…
  7.  富山県富山市。標高3000メートル級の北アルプス立山連峰や水深1000メートルの富山湾に囲まれ、人口約40万人の北陸地方を代表する主要都…
  8.  市原市在住・岸本(下尾)静江さんが上梓した『家康 最後の日々』。これまでエッセイや訳書等を多数著してきた岸本さんが、ライフワーク的に取り…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1回ドリームコンサートにて。2部では会場とステージが一体に &…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る