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書道で自分磨き
- 2017/5/12
- 市原版, シティライフ掲載記事
多趣味な人である。一週間の予定は、はつらつ筋トレ体操、編み物、着付け、家庭菜園、ケーキ作りで埋まる。かつては登山、ソフトバレー、水泳も楽しんだ。「はじめたら10年は続けます。10年習わなければ少したしなんだとは言えませんから」とほほえむのは書道家の雅号花熊麗萠こと花熊市子さん(68)。
徳島市出身。書道は小学校3年生から習い始めた。「ビュービューと冷たい風が吹く道を30分かけて歩き、週3回通いました。書き初めの時期になると練習を終えて自宅に着くと夜中近くでした」。中学、高校では書道部の部長。就職後、22歳で結婚し、山口県周南市へ。3人の子どもを育てるのに忙しく書道は中断した。
市原市へ転入したのは38歳。基本を大切に美しい字、使える字を教えるという日本書学館の端正な文字に魅せられ40歳で入会。10年で教授の資格を取った。毎年、同団体の開く全国書道展に挑戦し、昨年、約1万人以上いる会員の中から、全国2位にあたる準大会賞を受賞した。作品は「条幅で中国の詩人張継の詩を書きました」と嬉しそうに見せる。
第1・2・3金曜日、13時から大人対象にアネッサで、17時30分から子ども対象に泉台コミュニティホールで書道教室を開き、今も生徒を募集する傍ら、自分の練習に週の半分を費やす。今は定年退職した夫が家事を受け持つ。書道は「自分磨き。書いていると無心になれます」と一つの道を歩みつつ、趣味も同時進行。「好きなことだけやってきました。楽しいことばかり」と生き生きとした毎日を送る。生徒募集中。
問合せ 花熊さん
TEL 090・7803・8941