「コーヒー?それともカモミールティにする?」20年ほど前にドイツ人の友人の家に遊びに行った時の話です。ドイツではカモミールティは風邪をひいたときやお腹の具合が悪い時などに飲まれていますが、当時日本ではハーブはまだ一般的ではなく、カモミールなど聞いたことすら無かった僕は、好奇心でカモミールティをお願いしました。すると甘くてリンゴのような優しい香りと安らぎを感じたのを覚えています。それが僕にとっての初めてのハーブとの出会いとなりました。
カモミールには筋肉の一種である平滑筋を落ち着かせる作用があり、腰痛や生理痛の緩解、貧血や冷え性の改善、更にはリラックス効果もあるので、カモミールティを飲めば寝付けない夜を癒してくれます。但し、子宮筋収縮作用があるので妊婦の方は注意して下さい。それでは今月のレシピ、カモミールゼリーを作ってみましょう。夏にピッタリのデザートとして美容と健康にきっと貢献してくれるはずです。

・材料
お湯300ml、市販のカモミールティパック2袋(苗を育てている方は30~40個ほどの花だけを使用)、蜂蜜 小さじ2、ゼラチンパウダー5g(1袋)、ミントの葉(飾り用)
・作り方
①鍋にお湯を入れ沸騰させたあと火を止め、カモミールを入れて5分ほどおく。
②濾し器やさらしを使って①をボウルに移し蜂蜜を軽く混ぜたあと、ゼラチンパウダーを振るい入れながら溶けるまでよくかき混ぜる。
③デザート用の容器やティーカップ(出来れば透明な容器を使った方が色も綺麗)に②を注ぐ。
④粗熱を取り、冷蔵庫に入れて冷やし固める。
⑤固まったら冷蔵庫から取り出しミントの葉を飾る。お好みでオレンジやキーウィなどフルーツを添えるといっそう華やかになります。

長谷川良二。市原市在住。ハーブコーディネーター、ガーデニングコーディネーター、歯科医師。公民館でのハーブの指導や、料理教室を開催しながら自然栽培で野菜を育て、養鶏、養蜂にもトライ中。

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