季節のスケッチ

俳画と文 松下佳紀

散歩していたら10mほど先に鴉が奇妙な動きをしているので立ち止まった。何と!蛇を攻撃しているのだ。咄嗟に私は物陰に隠れ、その攻防を見守った。鴉は嘴で一撃しては飛び上がり、また一撃して飛び退く。70㎝はある蛇だが執念深い鴉の攻撃には敵わない。しばらくのたうっていたが抵抗も空しく息絶えた。私が見ているとも知らず、鴉は蛇を頭から食いはじめた。胴体を荒々しく振り回し、食いちぎる。見る見るうちに蛇の体は半分になった。そこへ一羽の鴉が飛んできた。豪華な食事の分け前にあずかろうとしてか横取りもせず、おとなしく見ている。しかし先の鴉は尻尾ひとつ後の鴉に譲ることなく、蛇を丸ごと食い尽くしてしまったのである。

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