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こでまりの夢〜春の嵐の中にも恵みがある〜
- 2019/4/19
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- こでまりの夢
〜春の嵐の中にも恵みがある〜
このコラムを書いた日は、とても風の強い日でした。風の中を歩きながら、「風は空気があるということだから、ありがたいことだな…」と思い、「目には見えない空気を発見した人はすごいな」と一人で感心していました。春の嵐は厳しいけれど、暖かな南風を運んでくれるから、草木が花を咲かせることができる恵みなんですね。
子育て中も、嵐のような日があります。何をやっても泣き止まない子を前にすると、こちらのほうが泣きたくなります。何度言っても言うことを聞かない反抗期。子どもとやりあって、落ち込むことも一度や二度ではないでしょう。でも、春の嵐のように、いつか嵐は去っていきます。そして、その嵐の中にも、見えないけれど大切な育ちの恵みがあることを発見し、感じてほしいなと思います。
四月は入学・進級の時期ですね。新しく環境が変わって戸惑いや試練があるかもしれません。でも、その嵐を乗り越えた先には、暖かな春の日差しが降りそそぎ草花が咲き誇るように、きっと楽しい学校生活が待っていることでしょう。
子どもは一人では成長できません。様々な年齢の子どもたちとの関わりの中で、皆と一緒に成長するものです。我が子ばかりではなく、クラスや学校全体の成長を温かく見守っていただき、心配しすぎず、汚れや小さなケガを気にせず、親子共々成長されることを願っています。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。
連絡先 TEL.0475-53-3509