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ふるさとビジター館 いちはら自然探訪 ~ヤマガラ~
- 2022/2/9
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この時期、野山や街中の公園の木々から、「ニーニーニー」と鳴く野鳥に出会うことがある。ヤマガラの地鳴きだ。全長14センチ、胸から腹がオレンジ色。顔は、頭部と喉部の黒以外は白に近い薄い褐色。黒いつぶらな瞳と合わせ、ユーモラスな顔つきがなんとも言えない可愛らしさだ。
ヤマガラは、冬場の食料確保のため、木の実や種子を木の根元に埋める貯食行動をとる。その特性を利用したのがヤマガラの芸「おみくじ引き」で、昭和時代に良く縁日の屋台で見られた。鳥獣保護法の整備等により、令和の今ではその姿は見られないが、身近な野鳥として昔から親しまれている。
我が家では、冬季に庭のエサ台にヒマワリの種を置くが、シジュウカラに混じりヤマガラもやってくる。種をくちばしで取り、近くの木の枝でバランスをとりながら、両足で挟みついばむ姿は可愛らしい。貯食行動なのか数回に1回は種を持って行ってはすぐにエサ台に戻る。そのため、一つ一つしっかり食するシジュウカラに比べ、エサ台に来る頻度が高い。
早春になると鼻にかかったような「ツンピー、ツンピー」とゆっくりしたテンポでさえずる。そのさえずりや「ニーニーニー」の声を聴いたら探してみよう。容易に、オレンジ色の可愛らしい姿を見つけられるでしょう。
(ナチュラリストネット/岡嘉弘)
ナチュラリストネット/自然を愛する仲間の集まりです。豊かな自然環境をいつまでも永く残したいと活動しています。 Tel.080・5183・9684(野坂)