月の沙漠記念公園で月見草が満開~月見草を咲かせる会~【御宿町】

 日没後に花が咲き、翌朝になると萎む1日花の月見草。御宿海岸の『月の沙漠記念公園』の一角では、大きめの黄色い花が咲くオオマツヨイグサが、毎晩次々と花開いて、多くの人の目を楽しませている。

 

「今年は特にたくさん咲きました。月見草を最初に植えたのは『二土(にど)会』で、1988年(昭和63年)から活動を始めて30年以上ですが、これまでにないほど見応えがあります。今までは1本に1~3輪しか花がついてませんでしたが、今回は枝分かれし密集して咲いていて、見事ですよ」と話すのは、『月見草を咲かせる会』会長の本吉さん。『二土会』は第2土曜日に集まり、皆でできそうなことを企画し町づくりにつなげよう、と活動していたグループ。本吉さんが自宅で月見草を咲かせていたことを聞いた当時のメンバーが提案し、『月見草を咲かせる会』に発展したという。

 

自生する株がほとんどなく、苗を植え毎年花数を保っていた頃の移植作業(2002年)

 会では毎年4月、250株の月見草の苗を移植している。近年は砂浜に草が生え始め、そこに月見草のこぼれた種が定着するようになって、株数が増えてきたそうだ。本吉さんたちの活動を4~5年前から手伝う内山さんは、「月見草は移植後の翌年開花する2年草ですが、この海岸では貧栄養のためか、なかなか花がつきにくいこともありました。そこで施肥を増やしてみたりして、順調に咲くようにしました」と話す。本吉さんは「月見草の種は軽くて、砂地に落ちても海風にほとんど飛ばされてしまっていました。なかなか根づかず、とにかく毎年、種をとって農園や福祉施設に依頼し苗に育ててもらい、移植して数を保ってきたんですね。だいたい2年ごとに花が多めに咲いていたように思います。会のメンバーも活動当初は15名以上、平成16年には環境大臣表彰も受けました。今は70代の4名で頑張っています。内山さん他のボランティアの方たちや町の全町公園課の菅藤さんが参加してくれるようになり、これまで緑が少なかった砂地に月見草以外の植物も自生してきて、相乗効果で今年のたくさんの花に結びついたのだと思います」。菅藤さんは「内山さんと一緒に、施肥の作業を中心にボランティアで手伝ってきましたが、たくさん咲いてくれたので嬉しいですね」と話す。

 

施肥をする菅藤さん

 月見草の咲く『月の沙漠記念公園』は、童謡『月の沙漠』のモデルとされている場所。2頭のラクダに乗った王子と姫の像がそばにあり、花と一緒に撮影できるフォトスポットで、多くのハマボウフウも咲くようになったそうだ。月見草の花は通常6月の開花だが、今年は7月上旬まで楽しめそうだという。開花時間はだいたい夜7時半過ぎから朝の7時頃まで。公園は入場自由、無料。

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