大多喜町のヒーローになる~3人制プロバスケットボールチーム ESDGZ OTAKI.EXE(エスディージーズ オオタキエグゼ)~【大多喜町】

 大多喜町に拠点を置く3人制プロバスケットボールチーム『ESDGZ OTAKI.EXE』(久場善博オーナー)。今年、プロリーグ『3×3.EXE PREMIER』(スリーエックススリー エグゼ プレミア)に参入し、KANTOカンファレンス6チーム中5位の成績で1年目のシーズンを終えた。2021年11月のチーム結成後、6選手が大多喜町へ移住。バスケットボールと農業という『デュアルキャリア』をテーマとして、地域密着型チームを目指し活動している。

 

試合での川村選手

 3×3とは、2007年に国際バスケットボール連盟(FIBA)が世界統一ルールを制定した3人制バスケットボール。東京五輪2020の正式種目としても注目を浴びた。5人制と比べ攻守の切り替えが早く、ファウルがとられにくいので、プレーはスピーディーで白熱する。今シーズンのリーグ戦『3×3.EXE PREMIER』には、日本、タイ、ニュージーランド、台湾の約100チームが参戦。日本男子は42チームが7つのカンファレンスに分かれ戦った。試合はショッピングモールやイベント会場で行われ、音楽やDJで盛り上げられる。大多喜からもたくさんのサポーターが応援に駆け付けた。チーム事務局長の近藤真弘さんは、「KANTOカンファレンスは日本代表落合知也選手を擁するALPHAS.EXE(アルファ―ズエグゼ)などの強豪ぞろいでタフな試合が続きましたが、シーズン後半はチームもかなり力をつけ、来シーズンに向け大きな期待が持てる結果となりました」と振り返る。

子どもたちとのイベント

 チームの拠点は、旧総元小学校を活用し事業を展開する『SDGs大多喜学園』。選手は園内の体育館とジムでのトレーニングと、農業や学園事業の仕事の双方に励んでいる。町と連携した山林の不法投棄物回収など、ボランティアも欠かさない。小中学生を対象としたバスケットボールスクールも開講している。三上羅央(らお)選手はチームについて、「若く勢いのあるチームで、農作業などで共にいる時間が多いことも強み」と話し、「自然豊かな大多喜に魅力を感じています。今後さらに地域に根付いていきたい」と続ける。キャプテンの川村陵選手は柏市出身。「バスケと農業を両立できる環境に感謝しています。普段からお世話になっている町に積極的に貢献したい。11月の日本選手権では、千葉県大会で優勝し本戦出場を目指します」と意気込みを語る。『大多喜町のヒーローになる』との言葉のもと、チームは日々前進して行く。

 

問合せ:SDGs大多喜学園
Tel.0470・64・4961

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