私の散歩道
- 2013/3/8
- 外房版

私の散歩道 ・タンポポ
昨日、山道を通って姉崎の文房具やに車で行く途中、田んぼの畦に黄色いタンポポが、ポツンと咲いているのが目に飛び込んできた。それが気になり、今日は暖かいので、画材を持って、写生に出ました。まだ寒いので、背丈は短く顔だけ出したタンポポの花。
一つの花だけれど、視界を暖かくする。やっぱり来て良かったと思った。北向きの山の斜面は未だ雪が残る。南に面した土地は春の息吹を感じる。暖かな陽射しを背にデッサンし、回りの足元には、ちらほらと、おおいぬのふぐりの青い花、ほとけのざの赤紫色の花、せりの葉。田んぼの緩やかな水の流れは、昔と同じ。変わらぬ自然に安らぎを感じました。
少なくなった自然。草々は嫌われ、除草剤で枯らされる今、私は、この小さな草々が可愛い。春になったら、又この田んぼの景色を描いてみようと思います。
(画家・切替さと)