先月、ヴィーガン(完全菜食主義者)の話をしましたが、ここでは少し歯科医師らしい話をしてみたいと思います。数百万年前に人類の先祖が出てきて以来、我々の身体は様々な生活環境に適応し進化を遂げて来ました。何一つ無駄で意味の無いものはありません。
 口の部分も同様で、柔らかい加工された食品を好む様になった人間の顎は次第に小さくなっています。第3大臼歯の行き場がなくなってしまい、現在28本が正常な成人の歯の本数です。その中で肉を切り裂くのに使う犬歯の数は上下左右に各1本ずつ、合計4本存在しています。他の24本は切歯、臼歯と呼ばれており、これらは植物繊維や穀物を切り裂いたりすり潰すのに役立ちます。
 この犬歯:切歯と臼歯の割合の4:24、 約分すると1:6が古来から人間が進化して来た中で、最もバランスのとれた肉類と植物類の摂取の仕方ではないかと言う考え方があります。日数で計算すると、週の1日は肉類を食べる日、残りの6日は菜食を中心とした食事をする事になります。私達日本人の食生活もこの数十年でだいぶ変わり、肉類を中心とした食生活へと移行して来ました。消化器系の病気が増えていることも食生活の変化と関係がないとは言えないかも知れません。
 今月はいつもと趣向を変え、ハーブバスを紹介しましょう。ハーブはレモンと同じシトラール成分を含むレモンバームを使ってみました。沈静、鎮痛効果があり、不眠症にも効果があると言われています。入浴剤として使えば肌を滑らかにする効果もあります。作り方は簡単、不織布や木綿、レース等の袋を準備し、好きなハーブを入れて口をしっかり縛るだけ。そのまま湯船に浮かばせます。ハーブによって香りや効能が様々なので、その日の気分によって使い分ける事が出来ます。
 ハーブの色が浴槽についてしまう場合があるのでお掃除は念入りにした方がいいかも知れません。

長谷川良二
市原市在住。ハーブコーディネーター、ガーデニングコーディネーター、歯科医師。公民館でのハーブの指導や、料理教室を開催しながら自然栽培で野菜を育て、養鶏、養蜂にもトライ中。

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