子どもたちの喜ぶ顔が見たくて

子どもたちの喜ぶ顔が見たくて

 勝浦市在住の竹細工・工芸作家、福山格史さんの工房には様々な材料や工具が所狭しと積み上がっている。「ものを作るのが大好きでね。種々の素材から形あるひとつの作品が出来上がっていくのが楽しい。集中すると、1日中ここに籠っています」と元大工の福山さん。
 幼少の頃から、地元の日枝神社で毎年夏に行われている祭の囃子を耳にしてきた。囃子で使う自分の竹笛は自分で作る慣しだった。虫の置き物や人形、細い竹軸の頂点でバランスをとりながら揺れるゆらりとんぼなどの竹細工を本格的に手がけるようになったのは20数年前のこと。現在はガラス棒を熱で溶かして作るとんぼ玉、凧、ペットボトルロケット、貝殻を使ったオーナメントまで幅広い手工芸に携わっている。これらの作品は同市内、下町・仲町通りで行われている朝市で販売している。
 また、千葉県子ども会育成会指導員として、工作や遊びを通じて子どもとのコミュニケーションをとることの大切さを親に教える活動も行っている。福山さん手作りのおもちゃは、家庭で作って遊べるよう組み立て式のキットになっているものが数多くある。例えば福山さんが発明した空中を飛ぶおもちゃ、『ウイングブレード』。飛行機の翼の形にカットした発泡スチロールと重りを使ったもので、在庫切れになるほど好評だとか。

 自らの子育てにも大いに関わってきた。「大切なのは親子での対話。子どもときちんと向き合っていれば、信頼関係もおのずと強くなるものです」地元の子どもたちを喜ばせてあげたいと1年間かけて準備しているものがある。自前のあご髭だ。クリスマスの時期になると、地域の保育園、朝市や公民館などで行っているクリスマス講習会で白い髭のサンタクロースに扮してプレゼントを配る。クリスマス講習会は、ケーキを作ったり身体を動かすゲームをしたり、子ども達が他人と関わり合いながらクリスマスを楽しむ方法を教えるというもの。「長いあご髭は手入れが大変なんですよ。櫛で梳かすのはもちろん、ブリーチで白に染めたり、納豆を食べた後はべとつくのですぐにお風呂に入ったりとかね」と笑うが、本物の髭は子ども達に大人気だという。以前、保育園のクリスマス会に付け髭をしてサンタクロースとして登場したところ、園児に引っ張られてとれてしまったのが髭を伸ばそうと思いついたきっかけだ。「サンタが来たんだよ、と家庭での話題作りに役立ててもらえば」と話した。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  島根発祥の『2歳のお誕生日会』。メモリアルワークを通じて、2歳児のイヤイヤやイタズラの本当の理由を知り、子育てを楽しもうというもので、主に…
  2.  最近、街中の池でもよく見られるようになったオオバン。白色の嘴と額以外ほぼ全身黒色をした全長36センチ位の水鳥である。全身に斑や縞模様等が少…
  3.  古いレトロな郵便局の建物を活かし、まちづくりや育児サークルの活動、ギャラリーなどに使えるレンタルスペース『ギャラリー・プロジェクト長南』。…
  4.  千葉県内各地で福祉施設の運営を行っている社会福祉法人佑啓(ゆうけい)会。平成5年に市原市で開所した知的障害者施設・ふる里学舎をはじめ、通所…
  5.  以前、八十三歳になる恩師が、「出来の悪い子ほど親孝行。自分の足りなかったところを教えてくれた」と、我が子の子育てを振り返られて仰っていまし…
  6.  7月の日曜日の午後のひととき、上総更級公園の公園センターで、ハーブの活用法「ハーブクラフト」講習会が開催された。参加費、材料費は一切無料。…
  7.  新型コロナウイルスの感染拡大と昨年の台風被害から、今年は多くのイベントが中止。緑豊かな里山に囲まれた長柄町でも、多くの農園や組合、工房など…
  8.  新しい地図エンタテイメント『地図で楽しむ本当にすごい千葉』が宝島社より刊行! 著者の『都道府県研究会』は、最新データを駆使して47都道府県…
  9.  関東鉄道協会主催、鉄道沿線地域の活性化に寄与しようと開催されているスタンプラリー。第10回となる今年は、関東を「東京」「千葉」「埼玉・群馬…
  10.  #牛久にカフェを作りたいんだ…発起人たちの思いがそのまま屋号になったカフェスタンドが、3月、小湊鉄道上総牛久駅駅舎にオープンした。発起…

ピックアップ記事

  1.  島根発祥の『2歳のお誕生日会』。メモリアルワークを通じて、2歳児のイヤイヤやイタズラの本当の理由を知り、子育てを楽しもうというもので、主に…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る