身に着けてくれる人のためにオンリーワンのアクセサリーを作る

 天然石にアーティステックワイヤーという細く柔らかい針金を巻き付けペンダントヘッドなどを作るワイヤーアクセサリー。渦巻きなど何通りもある巻き方で、天然石が様々な表情を魅せる。そんなセンスが光るワイヤーアクセサリーを楽しみ、イベントなどに出店しているのが茂原市在住の関和子さん(45)だ。
 関さんがワイヤーアクセサリーと出合ったのは数年前。だがその時は、「体験教室だったのですが、渡されたワイヤーがものすごく硬くて、私には無理って少し距離を置いてしまったんです」。しかし、結婚を機に長野から茂原へ移り住み、知り合いもいない、時間もたっぷりある中、もう一度ワイヤーアクセサリーに挑戦してみた。「そのときアーティステックワイヤーに初めて触れて、何これ、柔らかいって。それに先生がとても良い方で、惜しみなく技術を教えてくれて」一気にハマったという。
 基本の巻き方、石の止め方はあるものの、それをどう組み合わせるかで様々なデザインが楽しめる。関さんも、天然石を前に、「この石には何色のワイヤーが合うか、どんな巻き方にしようか考えるのが楽しい」という。そして、「1本のワイヤーが私の手の中でいろんなデザインになっていく。頭の中にあるものが形になったときの喜びがうれしくて、早く仕上げたいと思うんですよ」
 関さんはワイヤーだけで指輪も作る。あるイベントに出店したとき、シルバーの指輪が欲しいという若い女の子がいた。あいにくシルバーは品切れだったため、その場で作ることに。「色の白い女の子で、その子にはピンクゴールドが似合うと思ったんです。で、シルバーとピンクゴールドのワイヤーで指輪を作ったら、ものすごく喜んでくれて」とほほ笑む。関さんのセンスが光った瞬間だ。
 今、和のテイストのものを作りたいと、帯留めに挑戦している。けっこう欲しいという方がいるそうだ。ただ、瞬間瞬間のひらめきで作るため、同じものは作れない。「それで悩んだこともあるんですけど、ハンドメイドの物を求めているお客様って、同じものがない。それを求めているって人にいわれて、そうかオンリーワンでいいんだって思えるようになりました」。シンデレラのガラスの靴のように、関さんが作り出すアクセサリーと出会う人のために、これからもワイヤーアクセサリーに向き合っていくという

問合せ 関和子さん
メール Kazujun03120124@gmail.com
HP http://ameblo.jp/kako0312/

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】日展 彫刻 2023年  都内六本木の国立新美術館にて、11月1日(金)から24日(日)まで『第11回日展』が開催…
  2.  秋の里山では、山の幸クリの殻斗(いが)の棘が茶色く変わり始め目立つようになる。葉が覆い茂っている林では見分けにくい。花が咲く6月と殻斗が割…
  3. 【写真】初日に行われる華やかな「時代絵巻行列 山鉾・山車の巡行」  10月5日(土)、6日(日)に市原市更級にある上総更級…
  4.  いすみ市大原駅近くにある、工芸品の展示販売を行う古民家ギャラリー『北土舎(ほくとしゃ)』他で、特別展『琉風(りゅうかじ)』が開催される。1…
  5. 【写真】Frederic Edward Weatherly『Peeps into Fairyland(妖精の国を覗き見る)』 …
  6.  市原市アーチェリー協会主催の1日体験教室『60歳からのアーチェリー』が10月16日(水)に開催されます。場所はゼットエー武道場。県内でも数…
  7. 【写真】お店の前で。『十五や』のTシャツを着た藤本さん(後列中央)と田頭さん(右隣)  緑豊かな市原市東国吉で、県道21号…
  8. 【写真】本祭の武者行列で本田忠勝に扮する渡辺正行さん  第50回大多喜お城まつりが10/12(土)・10/13(日)の2日…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】本祭の武者行列で本田忠勝に扮する渡辺正行さん  第50回大多喜お城まつりが10/12(土)・10/13(日)の2日…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る