年齢・性別を問わず、その日から楽しめる サンドボードで遊んでみよう!

 御宿町(夷隅郡)の海岸は美しい真っ白な砂浜が広がっており、童謡『月の沙漠』の舞台として知られている。海岸近くには砂丘が多く、今から80年前の昭和9年、御宿町岩和田に日本初のサンドスキー場がオープンした。しかし、昭和40~50年代には利用されなくなり、施設も撤去された。今は現地に「昭和の想い出 サンドスキー場 防風の砂丘は空にのびており ゆき緒」と刻まれた石碑が建つのみだ。
 このサンドスキー場跡をサンドボード場として活用しようと、東京から通い続けている男性がいる。『サンドスポーツジャパン』代表のクリストファー・グリーンさん(41)である。都心でIT関係の会社を経営する彼はオーストラリア人だが、来日して16年、日本語は上手に話せる。グリーンさんは12歳でサーフィンを始める前までは、幼い頃からサンドボードやスケボーを楽しんでいた。来日の際は学生時代から製作を始めたサンドボードを持参。足をボードに固定するための器具(ビンディング)の開発も進め、現在特許を申請中だという。
 日本ではまだあまり知られていないサンドボードだが、発祥の地オーストラリアをはじめ、フランス、ドイツ、アメリカなど世界各国で、とても人気があり今話題のスポーツとして注目を集めている。日本でも、ようやくここ数年、雑誌やテレビ等のメディアで紹介されるようになった。
 ボードの形はスノーボードと似ており、松などの木にプラスチックラミュネート加工され、重さは2~4キロ、長さは95~140cm。傾斜のある砂地を滑り降りるスポーツで、スケボーと比べるとウエアやブーツ等が不要な手軽さと、転んでも砂地だから痛くない、スノボーと比べれば雪がなくても砂の傾斜地であればオールシーズン楽しめ、更にスケボーやスノボーより簡単に滑れ、スピード感も味わえる。
 国内で有名なスポットは鳥取砂丘。10年前から『鳥取砂丘新発見伝実行委員会』を立ち上げ、『サンドボード体験試乗会』や日本では初めての『鳥取大砂丘第1回全日本サンドボード選手権』を開催した。開催日には県外参加者が半数以上を占めたという。他、国内スポットとしては、下田市の田牛海岸も大勢の愛好者が楽しんでいる。
 グリーンさんは、すでに認知されているサンドボード場には出かけたが、更に新たなサンドボードスポットを見つけようと各地の海岸を訪ねている。そこで「発見」したのが、館山市のゴルフ場裏の砂山と御宿町のサンドスキー場跡地。館山では子どもたちにサンドボードのデモンストレーションをしたあと、小さな子どももトライできるようにと、座って乗るボードタイプのソリで遊ばせてみたとか。
 取材当日、グリーンさんと御宿のサンドスキー場跡地の駐車場で待ち合わせた。歩いて数分、周りは砂山に雑草が茂ってしまっているが、砂山の2カ所だけ雑草の生えていない傾斜地が見えた。ここがサンドボードのコース。サーフィンと同じくボードにワックスを塗り、傾斜45度、40メートルというコースを滑り降りるグリーンさん。滑っては上るを繰り返すと、「もっと皆さんが利用しやすいように、コース脇に簡単に上がれる木製の階段を作りたい。あと、この2つのコースの雑草を刈ってもっときれいにしたい。駐車場は砂利敷きにしたいですね」と意欲的。御宿町の観光協会にも入会したとのこと。
「ただ滑り降りるだけなら、小さな子どもでも誰でもできますよ。技も取り入れたいなら、スラロームやジャンプもできる。私の運営する協会に連絡してもらえたら、サンドボードはもちろん、ボードタイプのソリ、ジャンプ台やスラロームコーンのレンタルもしているので、利用予定日の前日に宅急便で届けます(※ネット、ファックスで予約受付。ワックスは無料で付く。返却は宅急便元払いで)。私は8年ぐらい前、ここに来て以来20回以上泊まりがけでサンドボードを楽しんでいます。砂まみれになっても海に入ればOK(笑)。是非、魅力的な御宿の海が見下ろせる、この場所に来てサンドボード、スナ(砂)ボーを楽しんでください!」と笑顔でグリーンさんは話した。サンドボード場の利用は無料。サンドボードの指導を受けたい場合、6人以上であれば受け付ける。

問合せ サンドスポーツジャパン
TEL 03・6912・1677
FAX 03・6912・1678
Eメール info@sandsportsjapan.com

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