このコラムを書いた日は、最悪の日でした。大事な郵便物が届かないことから始まって、大学の中間テストの結果は不合格(通信大学に在籍中)、久しぶりに会った人に余計なことを言って失敗し、挙句の果てには、お願い事を断られ…。「な、なんという日だ~」と家に帰って頭を抱えてしまいました。
上手くいかない時ほど、自分の性格が出てしまいます。落ち込んで、自分をダメ人間だと思いこんだり、きっと次も悪いことが起こると信じたりして。でも、これは心理学で『非合理な自己対話』と言って、明らかな認知の誤りなのだそうです。これを続けていると、身体的ストレス反応が起こり、病気や事故の要因になることがあります。この認知の誤りを『発展的な自己対話』に変えることで、気持ちの落ち込みや歪みが少なくなっていきます。
私は悪い事が起こったときには「これには必ず意味がある。どうすればよかったか」と考え、それを教訓にします。そして、「悪い事は長くは続かない。悪い事の後には良いことがある。運気上昇の兆しだ!」と気持ちを切り替えます。悪い事は教訓であり、幸せになるために必要な変化なのです。そう考えると、子育ての苦労も少しは楽になれるかも。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。社会福祉法人ありんこ会理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。 Tel.0475・53・3509