33人の作家が大集合 『青いうまたち』企画展へGO ~ いすみ市郷土資料館~

 4月16日(土)まで、いすみ市郷土資料館(田園の美術館)では『青いうまたち 33人展』が開催されている。いすみ市在住で画家のミズ テツオさんが主宰の勉強会『ブルーブルー』のメンバーや知り合いの作家たちが、自身の作品などを展示している。「作品は油彩がほとんどですが、彫刻や現代アートであるタペストリーなどもあります。いすみ市は海や里山の景色を好んで移住される方も多く、ミズさんもその一人です。小さなものを含めると約80点ありますので、ぜひ楽しんでください」と話すのは、同館の嶺島英寿さん。

 

ミズ・テツオ「戦場の北十字」

 主催のミズさんは、東京都出身で現在77歳。世界各国の国際信号旗を組み合わせた『フラッグシリーズ』で脚光を浴びた画家で、海外で生活しながら絵を描いていたこともある。いすみ市で生活するようになって30年が経ち、同館でも今まで2回、ミズさんの個展を開催している。「コロナ禍もあって、現在は作家さんたちの発表や交流の場が減っているそうです。今回はミズさんの提案もあり、そんな作家さんたちを交えながら、いすみ市を明るく盛り上げようという企画です」と、嶺島さんは続ける。

 

青木繁「布袋図」

 中には、参加している作家自身の作品ではなく、所持している著名作家の絵画などもある。現在市内に画廊がある故・大沢昌助さんは、昭和と平成の日本を代表する作家。簡潔で豊かな色彩を使った独自の抽象画が持ち味で、それが何を意味するのかと思わず引き込まれる作品ばかりだ。また、日本のファッションイラストレーターの草分でセツ・モードセミナーを開いた、故・長沢節さんは、同市大原漁港周辺で、『大原写生会』と題して写生会を恒例として開催していた。ボディラインの繊細な部分までを綺麗に描くイラストは、和装のはんなりさ、洋装のエレガントさが際立ち、令和の若者にとっても格好よく見えるに違いない。他、戦後日本における銅版画家の第一人者である故・深沢幸雄さんや、館山市布良海岸で『海の幸』を制作した明治期を代表する画家の故・青木繁さんなど。

 

ココ・ナナヨ「光+闇その先」

 嶺島さんは、主宰のミズさんの作品『J・P・S』について、「横長で大きく、額縁も木材の質感を生かした目を引く作品です。この資料館の雰囲気にとても合っていて魅了されました」と説明する。さらに、「ジャンルとしては現代アート作品になりますが、市内の作家さんでは『ココ ナナヨ』がおススメです。他にも、外国人の作家さんも数名参加されているので、色んな目線で楽しんでください」と続けた。現在、開催してから約2カ月が経った。コロナ禍が影響してか、平日と週末を問わず一日平均20人ほどが訪れるという。春が近づく今、いすみ市で美術鑑賞を楽しんでみてはいかが。

 

問合せ:いすみ市郷土資料館(田園の美術館)
いすみ市弥正93の1
Tel.0470・86・3708
http://www.city.isumi.lg.jp/

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