春の野草を食す

春の野草を食す

 4月28日(日)に東国吉遊育の森で、春の野草を観察、採取し、料理していただくというイベントが行われた。参加したのは『NPO法人市津・ちはら台自然楽校』の小学生から中学生までの会員とその保護者、一般参加の5家族と5名のボランティアスタッフを含む約40名。平成17年に小学生の子どもを持つ11家族で立ち上げた同校。高田のどんぐりハウスと昨年10月にオープンした東国吉遊育の森を拠点として自然体験を主とした活動を行っている。
 理事長の赤松鐵雄さん(67)は明るく言う。「目的は子どもたちを成長させること、それだけです」 天気にも恵まれた当日は6年生の班長が司会を務める同校のセレモニーでスタート、『こいのぼり』を合唱した。「気をつけ!」、「休め!」赤松さんが笑顔で勢いよく号令をかける。「触って、匂いをかいで。野草を感じてみて」との言葉の後、野草採りに出発。まずは白い根っこの部分をみそ和えやみそ汁の具にするノビル。カキの葉は小さめでうすい緑色のものがおすすめ。「天ぷらにするとポテトチップスよりおいしいよ」まさにその言葉通りだった。ミツバとワラビ、タラの芽も天ぷら用に採取。「野草を踏まないでね。ゆっくりと探すんだよ」と声をかける。
 最後に山道に入り、サンショウとヨモギを摘む。野草でいっぱいになったざるを手に戻ったら、班に分かれて調理開始。上記のメニューのほか、予め採取していたウドのきんぴらと酢みそ和え、セリの胡麻和え、筍ご飯などがテーブルに並んだ。デザートは高学年の会員がヨモギをすりつぶして粉と混ぜて作ったよもぎ団子。太陽の光の恵みをいっぱい受けて育った採りたての野草はとてもおいしい。一番人気はやはり天ぷら。「葉っぱが天ぷらになると思わなかった。他の葉も食べてみたい」と男の子。
 食事と片付けの後は沖縄から取り寄せたサトウキビの苗を植えた。茎を丸かじりにしたり、ジュースにして天然の砂糖を味わってみたいというチャレンジ企画だ。「まっすぐしっかり植えて」時には厳しい口調で指導する赤松さんを子どもたちは心から信頼しているようだ。
 最後のプログラムはちょっとした遊び。絵を描いた紙皿の真ん中にペットボトルのふたを貼る。「何作るの~?」、「UFOだよ」首をかしげながら作業を進める子どもたちだったが、竹ひごで紙皿の中心を支えるとクルクル回るUFOのできあがり。みんな夢中になって回していた。細かい指示は出さない。子どもたちは様々な体験を通して自ら考え、助け合うことを覚える。青空の下で気持ちよさそうに走り回る子どもたちはたくましく育ってゆくことだろう。

http://www5.ocn.ne.jp/~sc.needs/

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】大人のサポートでよりダイナミックな動きが楽しめるファンクショントンネル  更級に『いちはら子ども未来館・通称we(…
  2. 【写真】「川面に映える」Ⓒ市原光恵  6月6日から11日、夢ホール(市原市更級)で『小湊鐵道を撮る仲間たち』展が開催される…
  3.  5月26日(日)、市原市市民会館の大ホールで『第17回 シニアアンサンブル全国大会 創立25周年記念』が開催される。主催はNPO法人全日本…
  4.  初夏のこの時期、夕暮れから夜にかけて「ホッホウ、ホッホウ」と繰り返す声を耳にすることがある。アオバズクの鳴き声だ。木の樹洞を巣にするので、…
  5.  移住者の視点で、いすみ市と周辺の魅力的な場所をまとめたガイドブック『田舎歩き方・ 暮らし方♯1 千葉県いすみ市とその周辺2024』が4月2…
  6.  ティラノサウルス、トリケラトプス親子、ベロキラプトルなど、紀元前3000年前に存在した巨大な恐竜たちが千葉港に大集結。  リアルな恐竜ロ…
  7.  文学を愛する仲間たちが発刊する文学同人誌『槇』。46年前の1977年(昭和52年)に設立された『槇の会』が発行している。  同会は、『雪…
  8. 【写真】アブドゥルラーマン・アブダラ『最後の3人』(平三)  千葉県誕生150周年記念事業『百年後芸術祭~環境と欲望~内房…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】大人のサポートでよりダイナミックな動きが楽しめるファンクショントンネル  更級に『いちはら子ども未来館・通称we(…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る