ゲートボールをいま思う
- 2013/6/28
- 市原版

体協通信 vol.45
ゲートボールをいま思う
市原市ゲートボール協会
戦後の混乱いまだ収まらざる昭和22年、北海道の住人の手により、当時遊具も持たない子供たちのためにと発案されたゲートボールは、道内の学校関係者により普及伝導され、その後九州で開催された全国レク大会で活動状況が報告されたのを機に、全国へと普及した。
この競技は特別な施設、用具、体力等必要とせず、取り組み易い利点からいつしか高齢者に愛用され、併せて国の福祉施策も相まって、一時はテレビ放映されるなどその記憶は未だ新しい。このような競技に今興じられるのも、先人たちの紆余曲折の道を乗り越えての賜物と感謝したい。
昭和20年代から昭和30年代前半にかけて、スポーツを楽しむには経済的、精神的、時間的に余裕もなく、競技も休眠せざるを得なかったと史実は訴えている。昭和50年代になると先にも述べたように国の施策も加わり競技の再来を果たし、最盛期を迎える事になる。
その後、レクスポーツとして発足したこの競技も、対抗意識が高まり勝敗にこだわるようになった。その反面、加齢による脱退者も多く、チームの運営に暗雲がと心配される側面もある。市原でも、これまで築いてきた先人たちの意を無駄にする事は出来ないと、会員一同、失地回復にと腐心している。
これまでの歩みからして、必ずや再来の日も遠からずと信じ頑張っているが、世情を云う高齢者間でも、昨今は美徳であった連帯意識より個人意識へと移行が強まりつつある。
以上のような観点から、我が市原も時の流れには従わざるを得ません。これからは勝敗より親睦と健康保持により競技を楽しみたいと思います。
★ゲートボールに興じませんか。
・比較的簡単な施設・用具でできる
・単純そうで奥の深いゲーム
・運動量が少なく安全である
・特別な体力・運動能力を必要としない
・普段着でできる
・親睦と交流を深めるのに効果的である