勝間の土手に世界遺産 富士山出現!?

勝間の土手に世界遺産
富士山出現!?

 今年も市原市勝間に住む茂手木洋さん(74)の自宅横、傾斜45度はある土手に見事な『草刈りアート』が出現した。地元住民の目を楽しませている今年のアートは、世界遺産登録された富士山と美保の松原、そして市制50周年を記念して50の文字。「勝間の世界遺産です」と目を細める茂手木さん。
「ただ草刈りをするだけじゃつまらない」と草刈りアートを楽しむようになったのは5、6年前という。東日本大震災の年にはガンバレ日本の文字と鶴、亀を。昨年はパンダの出産を祈願してパンダを描いた。数年前には草刈り中に転倒し、頭を数針縫う大ケガをしたこともあったが、「書家の人がいい紙や筆を見ると何かを書きたくなるように、何かやりたくなっちゃうんだよね。ただ草刈りしているだけだと飽きちゃうでしょ」とお元気だ。
 6月末ごろから約2週間。午前中2時間ほど作業すると汗ビッショリ。紙に下絵を描き、後はカンで刈っていくそう。「消しゴムで消すのとは違うから、ちょっとでも刈りすぎると失敗。何を描くかは完成するまで誰にも教えないよ。今年の富士山はもう少し裾野を広げればよかったかな」とはいうものの、見事な富士が勝間に出現した。
 8月下旬にもう一度伸びたところをカットすれば、秋の終わりごろまで楽しめるという。「来年は、体が動いたら波の伊八の波に挑戦しようかなと思っているんだけど」と話す茂手木さん。これからもまだまだ草刈りアートは楽しめそうだ。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る