勝間の土手に世界遺産 富士山出現!?
- 2013/9/6
- 市原版
勝間の土手に世界遺産
富士山出現!?
今年も市原市勝間に住む茂手木洋さん(74)の自宅横、傾斜45度はある土手に見事な『草刈りアート』が出現した。地元住民の目を楽しませている今年のアートは、世界遺産登録された富士山と美保の松原、そして市制50周年を記念して50の文字。「勝間の世界遺産です」と目を細める茂手木さん。
「ただ草刈りをするだけじゃつまらない」と草刈りアートを楽しむようになったのは5、6年前という。東日本大震災の年にはガンバレ日本の文字と鶴、亀を。昨年はパンダの出産を祈願してパンダを描いた。数年前には草刈り中に転倒し、頭を数針縫う大ケガをしたこともあったが、「書家の人がいい紙や筆を見ると何かを書きたくなるように、何かやりたくなっちゃうんだよね。ただ草刈りしているだけだと飽きちゃうでしょ」とお元気だ。
6月末ごろから約2週間。午前中2時間ほど作業すると汗ビッショリ。紙に下絵を描き、後はカンで刈っていくそう。「消しゴムで消すのとは違うから、ちょっとでも刈りすぎると失敗。何を描くかは完成するまで誰にも教えないよ。今年の富士山はもう少し裾野を広げればよかったかな」とはいうものの、見事な富士が勝間に出現した。
8月下旬にもう一度伸びたところをカットすれば、秋の終わりごろまで楽しめるという。「来年は、体が動いたら波の伊八の波に挑戦しようかなと思っているんだけど」と話す茂手木さん。これからもまだまだ草刈りアートは楽しめそうだ。