季節のスケッチ

俳画と文 松下佳紀

おうい雲よ/ゆうゆうと/馬鹿にのんきさうぢゃないか/どこまでゆくんだ/ずっと磐城平の方までゆくんか 山村暮鳥の詩「雲」を私が初めて読んだのは中学の教科書だ。のんびり明るい感じが好きだった▼今度、暮鳥詩集を読み返し、また以前は知らなかった暮鳥の人生を辿った。明治から大正期にかけて文筆で名を成した暮鳥だが、その多くは貧困と病に苦しむ、わずか四十年の生涯だった▼初期には前衛的な詩を書いた暮鳥も晩年は枯淡で境涯的な作風に変わった。枯淡とは侘、寂、諦念に通う境地である▼さて、晩年の作「雲」は枯淡ではあるが、何度読んでも明るく屈託がない。雲は今も暮鳥の心を乗せたまま大空をゆうゆうと漂っている。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  2020年東京オリンピックでサーフィンの会場となる、長生郡一宮町の釣ヶ崎海岸。この一宮の砂浜には、絶滅危惧種のアカウミガメが産卵にやって…
  2.  防犯特集第2回は、第1回に続き「電話de詐欺」について、その手口の変遷と、最も新しい方法を紹介する。  手口の変化は、犯人グループが警察…
  3. ここに踏み込んでいいのだろうか…と足が止まってしまうほど美しい場所に着いた。市原市島野在住の和紙絵作家、星かづをさん宅の玄関には、宵闇色のタ…
  4. これから開催される市原近郊の『秋祭り』を紹介します。各お祭りは地域毎に様々な特徴があり、とても魅力的です。ぜひ皆さんも気になるお祭りに足を運…
  5. きかんしゃトーマス ファミリーミュージカル ソドー島のたからもの 5年間で30万人以上を動員した大人気ミュージカルがみんなの街にやってくる!…

ピックアップ記事

  1.  2020年東京オリンピックでサーフィンの会場となる、長生郡一宮町の釣ヶ崎海岸。この一宮の砂浜には、絶滅危惧種のアカウミガメが産卵にやって…

イベント情報まとめ

  1. ◆サークル 還暦軟式野球・市原クラブ銀杏 (火)(金)9~12時 三和運動広場 第21回全日本選抜還暦軟式野球大会が9/28~10/1、…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る