海にきらめく想いを作品に託して

 御宿海岸に建つ月の沙漠記念館で、千葉県に住む14人の作家が作品を展示する『それぞれの手から』が、開催されている。作品は、油彩、日本画、銅版画、刺繍、和紙絵、アクリル画、写真、書、コラージュ、織、染色、はり絵と全部で48点。海や水をテーマにしたものが多く、今回の作品展のために新しく制作されたものもある。
「御宿に想いを寄せる人々が生み出した作品です。その想いをここに来て感じていただきたいと思います」と、作品展の代表を務める崎長史さん。崎長さんは30年以上前から御宿の海を毎年のように訪れており、今回の作品のはり絵は、海岸にあるらくだ像や御宿の海をモチーフにしている。
 らくだ像は大正時代に活躍した画家の加藤まさをの童謡『月の沙漠』の歌詞に出てくるもので、加藤まさをが、「月の沙漠の幻想の地は御宿」と語ったことから、昭和44年、御宿海岸に設置された。らくだ像を制作したのが、彫刻家の竹田京一で、加藤まさをと同郷だったことから。今回の作品展で、竹田京一と親交のあった作家は、「酔っぱらい」と書かれたコラージュを出展。これは竹田京一との親交の深さ故のことで、酒好きだった竹田京一は、らくだ像の除幕式後、事故で亡くなっている。
「月の沙漠記念館には加藤まさをの作品や遺品を展示したコーナーもありますので、この機会にぜひ多くの方に見ていただきたいと思います」と館長の藤原さん。展示会は7月21日までの開催。詳細は月の沙漠記念館まで。入館料大人400円。水曜定休。

問合せ 月の沙漠記念館(御宿町六軒町505の1)
TEL 0470・68・6389

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