災害時に必要な心構え

 7月1日、辰巳公民館で『地域防災講座 家族を守る防災』が開かれた。講師は市原市若宮1丁目自主防災会会長の菅家啓一さん。44名の受講者を前に、地域での防災活動に必要な準備について説いた。
 火災が起きたら、まず大声を出す。そして火が小さいうちに消火活動を。消火器や、ペットボトルの蓋に錐で細かい穴をあけたものを用意しておくと、近場なら水鉄砲のように使えて便利。火が広がるようであれば地域で備え付けられている消火設備を利用する。日頃から地域の防災用具について認識しておくことが必要だ。「災害時にはパニックになるので適切な判断ができなくなる。2人組で行動するとよい。考え込むより、みんなで協力し、できることからやる、考える、また実行することを繰り返していくうちにベストな行いへとつながっていく」と菅家さん。また、避難所では他人とコミュニケーションをとることが必須となってくる。「男性は会社員時代の肩書きを忘れ、柔軟に人と接するよう心がけて」。防寒具としてはアルミ製の断熱シートを身体に巻くのが有効だそう。
 休憩中、一人一人にバナナが配られた。「災害時には、まず顔見知りの安否を気遣うもの。名前は知らなくても『一緒にバナナを食べた人だね』と思い出せるように。繋がりが大切です」との言葉に、受講者たちは笑顔を見せた。

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