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半年間の罪や穢れを祓う 夏越の大祓
- 2014/8/1
- 外房版, シティライフ掲載記事
6月30日、長生郡白子街にある白子神社にて、夏越の大祓が行われた。6月末と12月末に半年間に知らず知らずのうちに犯した罪や心身の穢れを祓い浄め、正常な本来の身体に戻るための神事である(12月に行われるのは、年越の大祓)。
厄除けと健康・家内安全祈願に訪れたのは近隣住民だけでなく、町外からの参加者もいた。3人の神職により神事が執り行われ、参加者は配られた細かく切った紙片、切麻(きりぬさ)を身体にかけ、人形(ひとがた)で身体をさすり、更に痛みのある部位、たとえば腰や頭などもさする。そして、人形に3回、息を吹きかける。こうすることで、人形に罪や穢れを移すという。神職が人形を集めに回り、お祓いを。
その後、神前に立てられた茅の輪くぐり。「水無月の夏越の祓する人は千歳の命延ぶというなり~」と唱えながら3回くぐる。
神事が終了すると、大祓の儀式を終えたおしるしの修符が渡される。大きな札は玄関へ、小さな札は車に張る。参拝客が帰ったあと、神職がすぐ近くの南白亀川へ人形を流しに行った。
神事に参加した男性は、「毎年来ています。お祓いしてもらわないと落ち着かない」と笑顔で話し、初めて参加したという女性は「古式ゆかしい風情を感じる神事ですね。また参加したい」と感動した様子だった。