チャリティー清掃と歴史散策

チャリティー清掃と歴史散策

 3月17日(日)、八幡宿の文化財飯香岡八幡宮に市原市消防団八幡方面隊有志33名が集まった。今回は身近な場所にある文化財や宝物を知ってほしいと宝物殿拝観と講話、そして八幡宿の歴史を知るために古地図写しを手に旧境内外周を歩いた。また東日本大震災チャリティー募金と境内清掃も併せて行われた。
 飯香岡八幡宮は天平宝字3年(759)全国に勧請された国府八幡宮であるとされ、上総国の総社も兼ねた。源氏、千葉氏、足利氏、徳川氏などの尊崇を受け、海上守護、子育ての神としても信仰を集める。
「では、こちらに」と案内してくれたのは、飯香岡八幡宮禰宜平澤牧人さん。拝殿左壁面の絵馬を拝観した後、江戸の町火消からの奉納によって築かれた玉垣の説明、続いて宝物殿へと移動し、ガラスケースの中の様々な宝物についての説明となった。
 まずは、竹でつくられた『柳楯』(県指定無形民俗文化財)。市原には代々、柳楯を作る司家が2軒あり、1年交代で制作している。この柳楯が八幡宮に到着しないと祭儀も開始できなかったと言われる。また『神輿』(県文化財)4基は至徳元年(1384)足利義満が寄進したもの。神輿と柳楯は祭礼の際、必ず共に八幡宿市街を巡行する。他にも『当世具足』(市文化財)などがあり、拝観の最後は記念にと撮影や質問をする団員もいた。
 境内の清掃終了後、案内人が深山徹さんに変わり散策へ。「この辺りがかつての海岸線です」と歴史の説明を聞きながら歩く。『山祇神社』の裏周辺を通ると「この通りまでが八幡宮境内です」との説明にその広さがわかる。そのまま『満徳寺』を通り過ぎ、JR八幡宿駅の東口側にある『御墓堂墓地』へと歩く。
『御墓堂墓地』は満徳寺の管理で、足利義明夫妻の五輪塔がある。足利義明は、室町時代後期(戦国時代)の武将。小弓公方を称し、天文7年(1538年)第1次国府台合戦で北条氏綱との戦いで戦死した。以前は駅の東口を出てすぐの場所にあったが、開発計画で場所が移転し、現在は閑静な住宅地にある。再び西口側に戻り、最後は『無量寺』へ。伝千葉康胤の墓を見学し、飯香岡八幡宮へ戻った。
 案内人で企画発案をした分団長・深山さんは、「町場の消防団であるからこそ地元の歴史を学び、町内に精通した消防団になれればと思っています。これを機会に毎年活動を続けていきたい」と語った。

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