文学史の中で息づく市原の歴史を探る

 10月25日(日)、三和コミュニティセンター主催で行われた『市原の文学史』講座。講師は市内在住の鈴木仲秋(ちゅうしゅう)さん。同講座では、主に市原にまつわる古代文学史について触れた。数多の書籍に登場、題材とされてきた『上総下総の国』の成立は5から6世紀とされているがまだよく分かっていない。
「今日は、五井駅付近で上総国府祭りが行われていますね。では、国府はどこにあったのでしょうか」と鈴木さんは冒頭で問う。重ねて「市原は、どうしてその名前になったのか」と続けるが、実際は諸説あるもののはっきりとしていない。ただ、総(ふさ)の国は『麻』が多く作られていたことで、やがて『上総』『下総』に分かれたという。
 身近な地名が出てくると、知識に比例して興味が湧くのか、受講者の頷く回数が増す。「先生がとても詳しいので、勉強になります」という声も。他に、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)や更級日記、柿本人麻呂が詠んだ歌についての解説を含め、講座の中では文学を飛び越えた話が披露された。また鈴木さんは、「市原市でも小説を書かれた作家が数名いますが、伝承や歴史を題材にした作品が多くあります。私は、若い方々にもう少し文学に目を向けて欲しいですね」と訴えた。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  東金市ではオリーブの産地化を目指し、市で公募した43軒の農家が3000本のオリーブの木を栽培している。昨年秋には台風により、収穫を控えてい…
  2.  年数回、様々な分野の講師が招かれる、袖ケ浦市教育委員会主催『市民三学大学講座』。今年2月には、第38期第4回が生涯学習推進大会の記念講演会…
  3.  緊急事態宣言が解除され、詐欺の犯人など動きが活発になると予想されています。事例を参照に、注意していきましょう。 ◇警察官を騙る ・XX…
  4.  トンボはどんな色?と尋ねると、「アカトンボ」などに歌われるような赤、オニヤンマのような黒と黄色の縞模様、シオカラトンボの粉を帯びた灰青色、…
  5.  私は水には何よりもこだわりを持っています。東日本大震災以前は、十数本の大きな水の容器を車に積み込み、実家のある福島まで月に一度、山の奥深く…
  6.  子育てのことわざで、「大きいやかんは沸きが遅い」というものがあります。小さいやかんでは、すぐにお湯が沸きますが、実は大した量ではありません…
  7.  長柄町との境・市原市金剛地にあるブルーベリーの里・ふるさとファーム。5面の畑で180アール・3000株以上が植えられた、県内最大級のブルー…
  8.  近年の集中豪雨や大型台風などで起こる風水害。これからのシーズンは特に発生しやすくなる。また、新型コロナウイルス感染症が収束しない中でも、災…

ピックアップ記事

  1.  東金市ではオリーブの産地化を目指し、市で公募した43軒の農家が3000本のオリーブの木を栽培している。昨年秋には台風により、収穫を控えてい…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る