いちはら大好き!新しい文化が元気の源

 第5回目となる『上総いちはら国府祭り』が今年もやってきた。かつて上総の国と呼ばれ、地方行政庁である国府が置かれていたと考えられる現市原市。10月24、25日、祭りの会場である上総更級公園周辺には市内外から約15万人が訪れ、大きな賑わいを見せた。
 源頼朝武者行列などが山鉾、山車とともに上総大路を歩く『時代絵巻行列』でオープニングスタート。町会や『民舞協会』、『いちはら健康大使』など約千人が『ハッピーいちはら』や『いちはらサンバ』などに合わせて踊りながら歩く『練り踊り』へと続いた。
 『いちはら国府市』では、定番の屋台のほかタイ、インドなど多国籍な市内の飲食店による出店や手作り品を販売する福祉施設の店など100店が軒をつらね、昼間からビールを片手にのんびりくつろぐ姿も多数見られた。養老川の名産、アユの塩焼きの香ばしいにおいが漂う通りも。
 イベント広場ステージでは、様々なダンスグループなどが日頃の練習の成果を発表。よさこいの演舞においては、大きな旗を翻し迫力のステージで観客を魅了した。
 楽しい祭りの雰囲気が一転、熱い戦モードに変わったのは夕方17時からの『第3回いちはら大綱引』。市内を4地区に分け、1チーム300人で地域の結束をかけて力を競う関東最大級のトーナメント綱引きだ。1試合は10分間、中央に置かれた総檜の木製舞台を自陣にたくさん引き込んだチームの勝利となる。大旗がなびき、興奮と熱気で包まれた会場。前方に消防団を配した西軍が熱い戦いを制し、優勝旗を手にした競技者と応援者はしばらく歓喜に浸った。
 そして、初日最後の盛り上がりを見せたのは『ハロウィンパレード2015』。『ダースベーダー』や『マリオ』、『フランケンシュタイン』、アニメの人気キャラクターなどに扮した約800人もの参加者が、怪しく愉快な音楽に乗り、沿道の観覧者にお菓子を配りながら行進した。写真を撮り合ったり高揚した気分で話をしたりと、見知らぬ者同士が繋がる楽しい時間。「魔法にかけられた不思議な世界」が広がった。「違う自分になったみたいで楽しい!」とディズニーキャラクターに仮装した女性グループ。興奮冷めやらぬ状態でパレードは終了した。
 市原市を元気にする国府祭り。歴史に根ざすとともに、郷土愛を育む新しい文化として代々受け継がれていくことだろう。

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