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ヤマト結成35周年!見よ、これぞヤマト『魂』じゃー!
- 2016/2/12
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市原市で活動するロックバンド『ヤマト』は、その名を長期に渡って引き継いでいる貴重なバンドである。メンバーは5名。リーダーでヴォーカルの杉山毅(たけし)さんは、「私とギターの佐藤浩さんが初期からのメンバーです。途中、活動を休止している期間もありましたが、市原でフォークソングを歌うグループが結集した『ふぉーく村』が40周年を迎えた時、再結成をしようという話になりました」と話す。
佐藤さんは、当時を思い出しながら「一緒に演奏している時ももちろんですが、なにより再結成が決まった時が一番嬉しかったですね。ワクワクして」と続ける。メンバーの平均年齢は50代。ヤマトでのブランクがあっても、それぞれ音楽活動はしていたので演奏技術に問題はない。今は志気を高める手段として、定期的にライブの日を決めて演奏曲目を増やしている。
他にも、「バンドが再結成するタイミングで入ってから3年が経ちました。私はこの2年でドラムを2つも買ってしまったんですよ」と笑うのは、ドラムの辻山恵一さん。自分になじむと何十年でも使える楽器だが、材質が違うと音が変わるので面白いのだとか。
最年少の藤崎猛恒(たけつね)さんは控えめな性格かと思ったが、メンバー内では「一番の盛り上げ役!」なのだとか。激しい動きのパフォーマンスは見る人を楽しませ、「ライブはやるのではなく、楽しむんですよ」とあくまで積極的だ。
練習は多い時で月に3回。マイクやアンプまでも個人が自前で揃え、毎回練習にドラムを持ち込むバンドはそうそうない。「慣れたものだと、極端な話をいえば目をつぶっていても弾けますよ」と辻山さん。
とはいえ、35年という長い月日で、辛いことはたくさんあった。「私も中国に年単位で転勤したことがあって抜けたことがあるのですが、一番はメンバーが脱退する時」と佐藤さん。基本的に『音』は個人のものなので、誰かがいなくなったことにより中身が変わることであうんの呼吸さえ消えてしまう。「諸先輩方が培ってきたのが『ヤマト』。続けることに意味があります。このまま1つの世代ではなく受け継いでいくべきだと思います」とベースの中村雅紀さんも意識が高い。
市原でバンド活動をする若者も多いが、ヤマトメンバーは彼らに対しても「今は機材が整っている分、テクニック力も高く、技術を身につけるスピードも速い。自分たちが大人に混ざってライブや演奏することはなかったので、今の環境を大切にして欲しいです」とエールを送る。最後に杉山さんは、「昔関わっていたけれど今はバンドをやっていない人はたくさんいます。そろそろ定年退職する方も多い世代。また、みんながこの場所に戻ってきてくれたら本当に最高です」と語った。5月22日(日)、文化の森で開催されるライブに参加する。
問合せ 佐藤さん
TEL 090-3544-5330