どんな魚を、どうやって釣るの?『親子釣り教室』が全部教えます

 市原市五井南海岸にあるオリジナルメーカー海づり公園で、6月11日(土)に開催された『親子釣り教室』。全11名(子ども9、大人11)のうち、半数が初めて当施設を訪れ、釣りも未経験。週末の朝とあって、8時から始まる教室に集まった子どもの中には、眠そうに目をこする姿も。
 親子釣り教室は年6回ほど行われており、「釣りが初めての人は多いが、教室の体験を生かして、今後も色んなスポーツと同じように親しんでもらえたら」という施設職員の願いが込められている。同施設の副所長である山本秀治さんは、この日の講師として約1時間、海について詳しく説明した。
 「通年釣れる魚は、シ―バスと呼ばれるスズキです。大きいと60㎝以上で、40㎝以下はセイゴといいます。出世魚って知っていますか?」と山本さんが尋ねると、数人が小さく頷く。他にも施設ではクロダイやメジナ、サバ、サヨリなど多くの種類の魚が釣れる。珍しいものだとエイやサメが釣れることがあると聞くと、まるで待ちきれないといった様子で、子どもたちは3階の教室から窓の外に広がる海に視線を走らせた。
 「親子釣り教室では、カタクチイワシをメインに頑張りましょう。刺身や天ぷら、つみれにすると美味しいですよ。この魚は死後硬直がないため、他の魚より足が早いです。傷まないように、クーラーボックスに海水と氷を入れて保存するのが安心です」と細かい部分まで説明した。
 カタクチイワシを釣るための方法として、受講者たちはサビキ釣りに挑戦。釣り竿の先端から垂らした糸にカプセルが付いていて、中に餌のアミエビを入れる。海に落とすと、カプセルの穴から自然と餌がこぼれおち、魚が寄ってくるという手法だ。7つ付いている針に、偶然寄ってきた魚が引っ掛かることもあるため、初心者向きでもある。「魚には遊泳層が決まっています。時間、潮の状況などで変わるため、いかに早くその場所を見つけて餌を撒くかが重要です。釣れない場合は、餌の水深を変えてみましょう」と一通り山本さんの説明を受けた後、9時過ぎから2時間の実践がスタート。
 初めは釣り竿の糸をケースからはずすこと、カプセルに餌を入れること、竿の持ち方など、一つ一つの手順に戸惑う親子の姿もあったが、数回繰り返すうちに手慣れた様子。小学生女児2人と家族4人で訪れた母親は、「親子教室は2回目の参加です。昨年末はサヨリがたくさん釣れて天ぷらにしました。とても美味しかったので、今日も期待しています」と意気込む。
 夏日となったこの日、施設からは東京スカイツリーが見えるほど晴れ渡り、気温もぐんと上昇。汗ばみながら、何度もカプセルに餌を入れては、じっと待つ。だが、山本さん曰く、「晴れている日は意外と釣れなかったりするんですよ。西から風が吹くのも良くないですね」という通り、なかなか魚が当たらない。
 ただ待っているだけの時間に、子どもがため息を漏らすと、一緒に参加した父親は「簡単に釣れると思ったの?魚と出会えたらラッキーくらいの気持ちでいこうよ」と笑った。「餌を躍らせてみましょう。動かし過ぎても、じっとしていてもダメです。餌の煙幕の中に、針が入っているのをイメージしてください」と随時、山本さんが声を掛けて回る。「下を狙ってみる。でも、海に入れると餌がすぐ出ちゃうんだよなぁ」と、見解を見出そうとする男児。次第に、「クラゲがいるよ」、「大きな船!何の漁をしているんだろうね」など、海に来たならではの楽しみを堪能する親子も。
 残念ながら、今回の親子教室で参加者が魚を手にすることができなかった。「潮の時間を見てプランを立てて、できれば数時間ではなく1日釣りを楽しんでくれるといいと思います。釣れる時間は分からないけれど、潮どまりといって釣れない時間は決まっているんです。ただ、最大のポイントは、やり続けること。慣れも必要ですね」と山本さんは、最後にアドバイス。簡単には釣れないからこそ、ハマってしまう人も多いのだろう。次回『親子釣り教室』開催日は広報いちはらにて掲載予定。

問合せ 海づり公園
TEL 0436・21・0419

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  山武郡横芝光町で戦前から自家製のぶどうでワインを作り続けてきた『齊藤ぶどう園』では、新たな後継者である齊藤雅子さんが日々奮闘しながら、…
  2.  先日から、各ニュースで報道されていた『5段階の警戒レベルを用いた避難情報』。国が平成30年7月の西日本豪雨の被害を踏まえ改訂したもので…
  3.  5月2日(木)、市原湖畔美術館で開催されたのは『房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス2020 キックオフイベント』。総合ディレクタ…
  4.  5月12日(日)、ゼットエー武道場相撲場にて市原市民体育大会相撲競技が、市原市相撲協会(藤田明男会長)主管で開催された。当日は小中学校…
  5.  4月27日(土)、有秋公民館主催で行われた『フラワーアレンジ』には7名の男女が集まった。5月12日(日)の母の日を控えていたこともあり…
  6.  市原市在住の大水優香(おおみずゆか)さんは昨年5月から今年3月にかけて、国家プログラムの1つ『日本語パートナーズ派遣事業』によりタイの…
  7.  朝起きてから夜寝るまで、私たちの暮らしは守られています。世界各地からニュースとして入ってくる戦争や内乱、飢餓など、国全体を巻き込むよう…
  8.  現在、茂原市立美術館・郷土資料館では新たな『茂原市史』を編纂しており、歴史に関わる様々な情報を募集している。「茂原市は、茂原町、鶴枝村…
  9.  平成29年に県指定文化財として登録された椎津城跡は、足利氏・武田氏・里見氏・北条氏らが争奪をくり返した中世の城郭で、房総の戦国史におい…
  10.  アジアを代表する美の祭典『ミセスアジア』への第一歩となる『ミセスジャパン』の地区予選大会が、5月19日、東金市の最福寺において開催され…

ピックアップ記事

  1.  山武郡横芝光町で戦前から自家製のぶどうでワインを作り続けてきた『齊藤ぶどう園』では、新たな後継者である齊藤雅子さんが日々奮闘しながら、…

イベント情報まとめ

  1. ◆サークル ショートテニス三和 (月)13~16時 三和コミュニティ 会費:半年5,000円 見学、体験大歓迎 貸しラケットあり 菊池 …

スタッフブログ

ページ上部へ戻る