ハープの優しく繊細で心地良い『癒しの音色』を広めたい

アイリッシュハープ演奏者 齋藤 恵さん

 皆様はハープが奏でる音色を聴かれたことがあるだろうか。ひとの心身を優しく包み込むように響くハープの音色。ハープは大きく分けると、オーケストラでお馴染みの大きなグランドハープと小型のアイリッシュハープとがあり、今回ご紹介するハープ奏者の齋藤恵さん(45)が演奏するハープはアイリッシュハープだ。
 市原市在住の齋藤さんは埼玉県所沢市出身。現在、館山市のダイビングショップで知り合ったご主人と、そのご両親と弟さん、6歳の娘さんと暮らしている。「父は国立音楽大学声楽科の教授。母は国立音楽大学卒業後、自宅でピアノを教えていました。5歳の頃、私がやりたいと言ってピアノを習いましたが、発表会など人前で弾くのがイヤで、小学5年の時にやめてしまいました。中学校ではバスケ部、高校ではブラスバンド部に入りクラリネットを担当。子どもが好きだったので幼稚園の先生になりたいと思い、知人の勧めもあり、幼児教育の専門科がある国立音楽大学への進学を決めました」と振り返る。
 国立音楽大学音楽教育学科卒業後、埼玉県の幼稚園に就職し8年間勤務したのち、「結婚する前に、やりたいことをやろう」と1年ほどオーストラリアへ一人旅を。帰国後、たまたま国立駅前(東京都国立市)にあるギャラリーでアイリッシュハープ奏者で弾き歌いもしている渡邊真位さんの演奏を聴いた。「オーケストラでグランドハープの演奏を聴いたことはありますが、あの時、聴いた渡邊さんのハープの音色には魅了されました。彼女の連絡先を教えていただき、結婚して市原市に住んだ15年前から、毎月、国立まで渡邊さんのアイリッシュハープ教室に通いました」と齋藤さん。
 今では師である渡邊さんが主宰する『クレア音楽企画』の所属演奏家として、各地で演奏会を開いたり、講師を務める傍ら、自宅でアイリッシュハープ教室を運営している。演奏会の依頼が多いのは結婚式や老人施設、幼稚園や保育所などだが、今年2月に戸田コミュニティセンターでコンサートを開き、同月、市原市役所でロビーコンサートを開催し、大勢の観客が集まった。当日は齋藤さんのソロではなく、同じ所属演奏者の里見みどりさんが東京から駆けつけ、デュオ『めぐみどり』として弾き歌いの二重奏を。『さくらさくら』、『早春賦』など6曲演奏し最後に『故郷』を「皆で歌いましょう」と呼びかけ会場の盛り上がりは最高潮に達した。演奏が終わると盛大な拍手とたくさんのアンコールの声が。アンコール曲のあとは、ハープに触れてみようという時間が設けられ、女性だけでなく男性も興味深げに大小のハープの弦に触り、その音色を体感した。「滅多に聴けないハープの演奏会を楽しみにしていた」という来場者は「心に優しく染み入る感じで和めました」、「音楽に気持ちよく包み込まれるような感覚になりました」とうっとりした表情で話していた。
 今回のコンサートの反響に手応えを感じた齋藤さん、「二重奏を始めたのは2年前からですが、今後はソロと半々のペースでやっていきたいですね。更に、コンサートで心がけているのは、演奏を聴きに来てくださった皆様とのふれあい。同じ時間を共有するわけですから、例えば、お誕生日の方がいらっしゃれば、『喜びの歌』を演奏し歌い、ハッピーバースデーと会話も楽しむなど工夫もしています」と微笑む。目標は、「アイリッシュハープの持つ、癒しの音色をひとりでも多くの人に知ってもらいたい。その魅力を広めること」とのこと。だから、様々な場でハーブの音色を届けると同時に「身近に触れる機会の少ない楽器ですが、アイリッシュハープは、場所を取らない、音がうるさくない、1本の指でも音が簡単に出る、他の楽器と合わせることができる…と親しみやすい楽器なんです」とPRも。
 指を動かすことは脳の活性化に役立ち、認知症予防や機能回復にも効果があるといわれている。シニアにススメの楽器では。ストレス社会の昨今、アイリッシュハープで癒し効果は改めて注目されており、アメリカの病院慰問ではハープ演奏が最も人気があるそうだ。
 「自分も弾いてみたい。音色を体感してみたい」という方のために、4月19日、市原市のサンプラザ市原8階音楽スタジオにて『アイリッシュハープ1日体験』を行うが、残念ながらシティライフでの事前告知で既に定員に。但し、随時、体験教室の申込は受け付けているので、希望する方は齋藤さんに問い合わせを。
 また、5月14日(日)まで開催中の『いちはらアート×ミックス』の会場のひとつ、内田未来楽校で5月13日(土)13時30分からミニコンサートを開催する(無料)。是非、アイリッシュハープの癒しの音色を聴きに出かけてみては。

問合せ 齋藤さん
TEL 090・3238・5354
問合せ 渡邊さん
TEL 042・843・6206
問合せ クレア音楽企画
http:harp-songs.jp

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. いつものにぎやかな音楽が聴こえると、それは移動販売車ピース号が来た合図。食品や日用品などを乗せて、週に1度、決まった場所へ決まった時間にやっ…
  2.  1945年8月15日の終戦の日、連合国軍機と交戦し墜落したとみられる零戦の機銃が、今年1月、大多喜町で発見された。遺族の依頼を受けた有志の…
  3.  以前にもこのコラムのなかで書いたことがあると思いますが、14世紀のヨーロッパでは、人口の約3分の1が生命を奪われた黒死病(ペスト)の大流行…
  4.  子供の頃、さわって遊んだ人も多いのではないでしょうか?里山や森の地面に2~3個並んでいるのを見かけるホコリタケというキノコ。ホコリタケとい…
  5.  6月12日(土)、黒田尚嗣さん(65)(ペンネーム『平成芭蕉』)の講演『世界遺産の旅~長崎、天草地方の潜伏キリシタン関連遺産群の旅』が開催…
  6.  日本の伝統文化として海外でも興味関心の高い折り紙。必ず一度は折ったことがあるだろう。一年の延期を経て今夏開催された東京オリンピックで、来日…
  7. メヒコの衝撃─メキシコ体験は日本の根底を揺さぶる 9月26日(日)まで 市原湖畔美術館  メキシコのスペインによる征服から500年、独立…
  8.  世の中、理不尽なことがたくさん起こりますが、それをどう捉えるかで人生の行く道が変わることがあります。目の前で起こっている理不尽なことは、今…
  9.  ボランティア団体『桜さんさん会』は今年4月23日、東京の憲政記念会館で開催された『第15回みどりの式典』で緑化推進運動功労者内閣総理大臣表…
  10. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. いつものにぎやかな音楽が聴こえると、それは移動販売車ピース号が来た合図。食品や日用品などを乗せて、週に1度、決まった場所へ決まった時間にやっ…

おすすめ商品

  1. SG-507 ユネスコ世界遺産 フィルム 名入れカレンダー

    世界の自然や遺跡を厳選 – 豪華版・ユネスコ世界遺産シリーズ 1-2月/マチュ・ピチュの歴史保護区…
  2. TD-288 卓上L・大吉招福ごよみ・金運 名入れカレンダー

    金運の黄色と金箔「金運上昇八卦鏡」のW効果!驚異の金運力!金運上昇八卦鏡。 風水で八卦鏡とは、邪悪…
  3. SG-951 卓上 デスクスタンド文字(SB-324)名入れカレンダー

    【人気商品】卓上名入れカレンダーの超ヒット商品! 高級感が漂うシンプルデザイン。重量感のある厚紙を…
  4. SB-103 金澤翔子作品集 名入れカレンダー

    気鋭の書家、金澤翔子さんによる書下ろし作品集。 先天性の障がいを持って生まれた少女が書と出会い、才…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る