考えるのではない、感じて踊るんだ!

 5月14日(日)まで、旧里見小学校で開催されているいちはらアート×ミックスの『100人教頭』シリーズ。会期中5回の講座を行う『踊る教頭』の池宮中夫さん。池宮教頭は舞踏家でもあるアーティスト。身体を使い、空・土・緑などをテーマに学ぶ授業で、第1回目の8日繹ッに『空リズム』をダンスした生徒は約20名。
 「身体で脈打つ心臓、窓の外の景色、生きている生活の中には多くのリズムが存在しています。空に触ったことのある人はいないけれど、感じることはできます。少しだけ身体の使い方を工夫して空と融合してみましょう」と話す池宮教頭。
 より相手を感じることができるように、ペアを組む相手は『はじめまして』の人と。2人組で握手をした後、相手と繋いだ腕だけを頼りに体重を外側へかける。そして、次は大きく息を吐きながら相手の腕を引き、踊るように滑らかに移動をする。
 初めは2人だったのを4人、8人と増やしていくと、それだけ動きも複雑になる。「人間が増えると難しくなるのは、普段の社会生活と一緒ですね」という池宮教頭の声に、生徒たちから笑いが漏れる。「少し意識を変えるだけで、自分の身体の動きが軽く感じます」との声も。次第に教室の空気は一体化して、それぞれの動きも大胆になっていく。
 お互いを讃えあうように漏れる笑いに、「見ている人を歓喜させる力があるんです。自身を持ってください。ぜひ、今日はお家に帰ったら玄関で両手を広げて家族にただいまと大きく呼びかけてください」と池宮教頭も楽しそうだった。次回の開催は5月13日(土)15時から。
 

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る