企画・防災特集 第4回 警戒レベル4・避難勧告で全員避難!

 先日から、各ニュースで報道されていた『5段階の警戒レベルを用いた避難情報』。国が平成30年7月の西日本豪雨の被害を踏まえ改訂したもので、本格的な雨のシーズンに入るこの6月から各市町村で運用されている。今後の避難情報には、これまでの気象庁や自治体が出す情報に、より避難行動がしやすいよう、『5段階の警戒レベル』が加えられる。先週の大雨では、広島・山口・愛媛で初めて運用された。市原市ではどのように発令されるのか、確認しておこう。

◆避難するのは警戒レベル3と4
5段階の警戒レベルは次の通り。
・警戒レベル1
気象庁による早期注意情報など。災害の心構えを高める。
・警戒レベル2
気象庁による大雨や洪水注意報など。ハザードマップで避難先等を確認し荷物のチェックなど、避難に備える。
・警戒レベル3
市町村による避難準備・高齢者等避難開始の発令。避難に時間を要する高齢者や障がいを持つ方、乳幼児等とその支援者や保護者は避難を始める。その他の人は避難準備を整える。
・警戒レベル4
 市町村による避難勧告・避難指示(緊急)の発令。すぐにも避難先に避難する。移動が危険だと思われる場合(すでに道路が冠水しているなど)、近くの安全な場所や自宅内のより安全な場所に避難する(水害時であれば2階など)。
◆防災行政無線での呼びかけの例
「こちらは、市原市役所です。今後、大雨により土砂災害が発生する恐れがあることから、〇〇地域に警戒レベル3、避難準備・高齢者等避難開始を発令しました。お年寄りの方、体の不自由な方など、避難に時間のかかる方は、避難を開始してください。避難所は□□公民館を開設しました。避難される方は、軽食及び必要最小限のものをお持ちのうえ、避難してください」
 ただし、屋外で放送される防災行政無線は、悪天候時には雨や風の音で遮られたり、窓を閉め切っていれば聞こえにくくなる。気づかないことも多く、これが避難の遅れにつながり、近所の人や消防団の見回りなどによる声がけで、避難が間に合ったという実例も多くあるそうだ。天気予報などで危険な雨量などの注意を促されたら、市のホームページや『市原市情報配信メール』、無線の内容を聞けるフリーダイヤルなどで、積極的に情報を確認することをお勧めする。メールの登録やフリーダイヤルの番号を分かりやすい場所に控えるなど、備えを確実にしておこう。本紙防災特集第2回にも掲載したが、あらためて再度、お知らせする。
・ 『市原市情報配信メール』 メールアドレスを登録することで、随時、配信される。登録申込は
https://service.sugumail.com/ichihara/
・最新の災害情報を掲載する市のホームページ
https://www.city.ichihara.chiba.jp/index.html
・ツイッターの市の公式アカウント
https://twitter.com/ichihara_city
・防災行政無線のフリーダイヤル
TEL.0120・899・890

◆避難所の早期開設
 市では、災害から命を守るためには、早めの避難行動が大切と認識し、避難情報も早め早めに判断するという。「市としては、空振りでもOKとしています。被害が出ないことが最重要ですので、何もなければそれで良い、という考え方です」とスタッフ。前回も伝えたが、水の増加スピードは非常に速く、氾濫し始めたら数分で一気に水位が高くなる。外から水圧がかかったドアは、大人が体当たりしても開かなくなることすらある。避難情報は、移動時間の『リードタイム』を作り出すため、実際に氾濫が起こる前に発令される。大雨の時は視界も足場も悪くなり、移動にも時間がかかるので、早めに避難を開始することがもっとも大切なポイントだ。

また、これに対応して、市では避難所の早期開設も設定している。避難しやすいよう、明るいうち(遅くとも19時まで)に公民館やコミュニティセンターなどの避難所を開け、場合によっては、警戒レベル2の大雨注意報でも開けることもあるという。土日でも担当スタッフが、警戒情報などが出た後、1時間以内に開ける。昨年の台風13号のときは、11カ所の避難所を開け、37世帯・56人が避難し、幸いにも被害者が出ずに済んだそうだ。

避難所となる小中学校体育館(閉校施設含む)69カ所に関しては、市内の各町会・連合自治会の151町会でも鍵を保管している。いざというときは、町会で迅速に避難所が開設できるのだ。防災は、備えによって被害を減少させていくこと。多くの大地震・豪雨被害によって、様々な防災対策が取られている今、予測不能の事態から自分たちの身を守るために、安易な「大丈夫だろう」という考えではなく、「危険かも」という予測で、避難行動に移ることが求められている。

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