目指す舞台は世界!F1レーサーへの道のり

東海大学付属市原望洋高等学校2年 澤 龍之介君

 東海大学付属市原望洋高等学校1年の澤龍之介君が、2017年全日本カート選手権FS|125部門東地域の第2戦および第3戦で優勝を飾った。全日本カート選手権とは、日本で開催されるカートレースのシリーズ戦の中で最も上位に位置するレースのこと。国際カートレースやフォーミュラなどの自動車レースに直結する国内の最高峰レースで、『OK』と『FS|125』の2部門で構成されている。
 「きっかけは小5の時、父と一緒に行った茂原ツインサーキットでレンタルカートに乗ったことです。元々、モトクロスバイクはやっていたので延長線上にある遊びみたいでした」と話すが、始めた頃はそのスピードに楽しさよりも怖さが勝っていたとか。だが大多喜町に住む澤君は、それから週に1度のペースでカートに乗るようになり、次第にその魅力に夢中になっていった。「タイムが上がるのが嬉しいですね。走っている時は無の境地で、集中しています。グルグルとレースを走っていると、あるポイントでぐっとスピードの上がる時があるんです。そこを逃さずに周り切ることが自分の強みだと思います」と、冷静に分析する。
 多くの選手が3歳などの幼少期からカートに触れることが多い。だが、澤君は小5で開始したにも関わらず、中学時代にすでに全日本カート選手権のジュニア部門で2度優勝している。スピードに臆さない度胸、カートへの情熱、そして何より上を目指したいという力強さが、彼にはある。
 「抜かれたらどうしよう、と不安になることはあります。同じ年くらいの選手にはライバル心もあります。レースで思うように結果ができないことだってある。でも、どうしてダメだったんだろうと冷静に考えて、チームの人にアドバイスをもらったりビデオを見たりして悪いところをつぶしていますね」と、続けた。上位の戦いになるほど顔ぶれは似てきて、お互いの走りや戦略を熟知していることもある。余計なプレッシャーをはねのけるコツは、「なるべく振り向かない。一人で集中して、焦らずに平常心を保つこと」だとか。

家族の応援が支え

 また、整骨院を営む父親は、いつもマッサージなどをして身体のメンテナンスに気を配ってくれる。そして、自宅で筋力トレーニングができるようにと専門器具一式を購入した。毎日行うトレーニングは、15㎏のバーベルを使用。「少ない重さで何回も上げて、今は身体づくりです。水を入れて重心を振る器具では体幹を整えます。遠心力に強くなるように」と、全てに理由をもつ。身長164㎝、体重55㎏と決して体格が大きいわけではない。だが、冷静な判断力と広い視野を持つ彼は、身体づくりにも余念がない。
 「土日は大概試合が入るのですが、体調管理には最も気をつけています。体重管理もその一環で、マシーンと人間の重さを足した最低重量に至らなければ鉛を入れたりして合わせなきゃいけないんです」と続けた。
 試合の開催地も幅広く、全日本カート選手権では宮城や埼玉、山形などに遠征した。東地域と西地域の統一戦で訪れた鈴鹿サーキットでは、惜しくもチャンピオンの座は逃したものの、今は「鈴鹿サーキット・レーシングスクール・フォーミュラー(SRS|Fomula)でスカラシップの獲得を目指している!」のだとか。トップレベルのドライビングスキルと知識を伝授するというスクールに通い、最終段階となる選考会で優秀な成績を収めてスカラシップを獲得すれば、FIA|F4参戦の切符が手に入る。FIA|F4もFIA(国際自動車連盟)が2014年に制定したF3の前段階レース。フォーミュラーレースはF1を頂点に、スーパーフォーミュラーやF2が続き、F3がその下に位置する。F4への参戦は、長く始まる道の第一歩。
 「10年後に目指すのは海外の国際レースでF1選手として頑張っていること。しっかりと練習してチャンピオン争いに食い込めるようにしたい」と抱負を語る。

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