ふるさとビジター館

ふるさとビジター館
ヒメオドリコソウ

 3月上旬の某日、春の花を咲かせる植物たちを観察するため里山に行きました。最近は例年に比べ暖かい日が続いています。その気候に影響され開花が早まっているかとも思いましたが、里山の植物たちはまだ準備中のものが多かったです。その中でかわいらしい花を見つけました。
 ヒメオドリコソウはヨーロッパ原産の2年草ですが日本には明治ごろには入りこんでおり、今や里山の立派な一員です。花茎は根元で枝分かれし直立で15センチほどになり、葉は対になりながら段違いに積み重なっています。シソの葉のような網目状の葉脈と先端の葉の赤紫色が特徴です。群生する植物なので全盛期には絨毯のように見えます。花は明るい紫色の唇形花で上部に放射線状に咲き、ミツバチに蜜を供給しています。
 踊子草の仲間ですが、オドリコソウの半分以下の大きさのため「姫踊子草」と呼ばれます。踊子草の名にはいくつかの由来がありますが、私は実際にヒメオドリコソウを観察して、小さな花たちが並んで踊っているようにも見え、また花茎一本一本がそれぞれ葉のドレスを広げながら花を飾って踊っているようにも見えました。
 春の花・桜に代表されるように木に咲く花々も美しいですが、足元に咲く花々もかわいらしいと思います。
ナチュラリストネット/岡島 亜純

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  5月26日(日)、市原市市民会館の大ホールで『第17回 シニアアンサンブル全国大会 創立25周年記念』が開催される。主催はNPO法人全日本…
  2. 【写真】メインビジュアルデザイン:岡﨑 真理⼦(REFLECTA, Inc.)  千葉県誕⽣150周年記念事業の⼀環と…
  3.  初夏のこの時期、夕暮れから夜にかけて「ホッホウ、ホッホウ」と繰り返す声を耳にすることがある。アオバズクの鳴き声だ。木の樹洞を巣にするので、…
  4.  移住者の視点で、いすみ市と周辺の魅力的な場所をまとめたガイドブック『田舎歩き方・ 暮らし方♯1 千葉県いすみ市とその周辺2024』が4月2…
  5.  ティラノサウルス、トリケラトプス親子、ベロキラプトルなど、紀元前3000年前に存在した巨大な恐竜たちが千葉港に大集結。  リアルな恐竜ロ…
  6.  文学を愛する仲間たちが発刊する文学同人誌『槇』。46年前の1977年(昭和52年)に設立された『槇の会』が発行している。  同会は、『雪…
  7. 【写真】アブドゥルラーマン・アブダラ『最後の3人』(平三)  千葉県誕生150周年記念事業『百年後芸術祭~環境と欲望~内房…
  8.  市原湖畔美術館では、百年後芸術祭|内房総アートフェス|の一環として『ICHIHARA×ART×CONNECTIONS|交差する世界とわたし…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  5月26日(日)、市原市市民会館の大ホールで『第17回 シニアアンサンブル全国大会 創立25周年記念』が開催される。主催はNPO法人全日本…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る