ふるさとビジター館 アンビリーバブルな野鳥カケス

アンビリーバブルな野鳥カケス

 里山を散策すると、森の中から、賑やかに「ジェー、ジェー」としわがれた声が聞こえてくることがあります。カラス科のカケスという野鳥です。体長30㎝強、普通のカラスと異なり、体全体が茶褐色、目に黒いアイシャドウ、翼の一部が青と白の縞模様のカラフルな野鳥です。英語名は「jay」、鳴き声が由来のようです。決して美声とは言えない鳴き声ですが、鳴き真似は非常に上手で、ウグイス等の小鳥やオオタカ等の猛禽類の鳴き声から、何とチェーンソーやエンジンの音まで、ありとあらゆる音を真似ると言われています。私も何度か騙されました。また、カケスは雑食性ですがとりわけドングリが大好物、冬に備えて、ドングリを地中に埋める貯食を行います。埋めたどんぐりの場所を覚え、しっかり採取すると言われています。しかしながら、冬の間に食べられなかったドングリもあり、それが翌春芽吹き、成長することがあります。カケスは意識していないでしょうが森が育む一翼を担っているのです。更に、体を清潔に維持するために一般的に野鳥が行う水浴びや砂浴びとは異なる、蟻浴という行動を取ることがあります。蟻の巣の上に広げた羽を置き、体中に蟻を招き入れ、蟻酸で体を消毒するという行動です。アンビリーバブルです。里山で、「ジェー、ジェー」と声がしたら耳を澄ませてみましょう。警戒心が強いので、なかなか姿を見せてくれませんが、鳴き真似を披露してくれるかもしれません。

ナチュラリストネット/ 岡 嘉弘

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