歌って踊って市原をPR 激しいダンスがファンを夢中にさせる?

市原ご当地アイドル『こみこみこみーな』

『市原市といえば何ですか?』。たとえば、県内の違う市や県外在住の人にそう質問されたら、あなたはどう答えるのだろう。「梨!」、「小湊鉄道かな」、「更級公園。あんなに整備されていて綺麗です!」と口々に答えるのは、市原のご当地アイドルメンバー5名。昨年11月に結成された『こみこみこみーな』の前身は、2年前に本紙でも紹介した『コズミックイレブン』。当初在籍していたメンバーが進学などの理由でグループを脱退していっても、地域のボランティアを含めて最後まで活動し続けてきた彼女たちが再結成。この半年間、市原市を飛び出し都内にまで足を運びながら、懸命に市のPRを務めてきた。『こみこみこみーな』の名前の由来をリーダーの『るなな』(高1)は、「小湊鉄道のコミをいただいたのと、色んなものを全部込みこみで市原を元気にしていこうというグループだからです」と説明する。そして、彼女はメンバーの中で唯一のダンス経験者。すでに全8曲の持ち歌がある同グループ。都内から千葉までの道のりを歌にした『ロカラバ0436』を除いた7曲は、なんと彼女がダンスの振付をしている。「文句のつけようがないんです。本当に踊ってみると楽しいし、曲に合っていると思います」とメンバーからも好評の嵐。実際、ライブハウスに行くと、観客は覚えやすく踊りやすいダンスで一緒に盛り上がってくれるのだとか。ツインテールが印象的なムードメーカーだ。
一番のお姉さんである『のあ』(高3)は、趣味を人間観察とする通り、あまり口数が多い方ではない。メンバーがたわいもない話で盛り上がる中、じっと周囲を眺めている。「私たちは可愛いではなく、面白いで売っているんです」と冷静に分析する『のあ』。衣装をまとって激しいながらも笑顔でダンスする彼女たちは『可愛い』に違いないのだが、ちょっぴち『面白い』がプラスされていることも事実なのだろう。
『もえか』(中2)は、同グループを「ダイナマイトみないな感じ!」と表現。元気あり、インパクトあり、笑いあり。『もえか』の特技は鶴瓶師匠の物真似ということなので、声をかければ披露してもらえるかも!?だが、「私はダンスも歌も得意ではなかったんです。でもレッスンをたくさんして努力を続けたら、1年後の自分はどうなっているのか見てみたいです」と、真剣に向き合う一面も見せてくれた。
『えみか』(高1)は、「今は都内のライブに参加させてもらうことも多くて、都内から市原市へ人を呼ぶことも大事だと思っています。ただ、それだけではなくて市原でやったライブに市原の人が来てくれて、そこで面白かったよと言われていたい」と理想を語る。メンバー同士はグループの活動以外でも仲が良く、「5人でおそろいの服を着て、ディズニーランドに行ったことが、とても思い出に残っています」と話してくれた。
最年少の『みゆりん』(中1)は、メンバー一同から「一番落ち着いて、しっかりしている!」と評される。「私たちは家族やメンバー、マネージャーを含めて色んな人に支えられています。今、応援してくれるファンの方たちの世代は30から40代の男性が多いので、もう少し上のおじいちゃん、おばあちゃんにも周知してもらえるようになりたいです」と話すみゆりん。メンバーの評価も納得である。
最近では都内開催のライブの他に、市原市観光協会からの要請を受けて市のイベントに出演する機会も増えてきた。5人が口を揃えていうのは、「市原を知ってもらいたい、元気にしたい!」ということ。その想いが伝わったのか、結成して2カ月の昨年12月末、芸能事務所のホリプロが開催する『ご当地アイドルナンバー1決定戦』で準決勝まで進出した。披露した『小湊ラプソディ』は、同グループの記念すべき第1曲目。300近くの応募がある中の20組に選ばれた彼女たち。選考は書類とプロモーションビデオ、配信動画と様々で、今年こそ優勝をめざす!市内でもお祭りや福祉イベントへ出演することもあるので、ホームページで確認を。1年後、彼女達の目の前に広がる景色はどんな風に変化しているのだろう。(松丸)

(問)オフィスレディバグ  http://comi-na.com/

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